したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情

7193チバQ:2013/12/25(水) 23:01:26
http://mainichi.jp/select/news/20131226k0000m030089000c.html
南スーダン:政府と反乱軍側 直接交渉開始のメド立たず
毎日新聞 2013年12月25日 21時10分(最終更新 12月25日 21時23分)

 【ヨハネスブルク服部正法】政府軍と反乱軍の戦闘が激化する南スーダンに対し、国連安全保障理事会は24日、国連平和維持活動(PKO)要員を2倍近く増強する決議案を全会一致で採択、すでに数千人の死者が出ていると推算される中、市民の犠牲拡大を止める意思を示した。しかし、当事者の政府と反乱軍側の直接交渉開始のめどは立っておらず、戦闘の今後の推移など先行きは依然不透明だ。

 国連安保理は、南スーダンでPKOに当たっている国連南スーダン派遣団(UNMISS)の要員について、現在の7900人を1万3823人に上限を変更することを決めた。コンゴ民主共和国やスーダン西部ダルフール地方などに展開するPKO部隊を一時的に南スーダンに移動させ、対応するとみられる。

 南スーダンでは15〜17日に首都ジュバで発生した戦闘が各地に飛び火した。政府軍と、7月に解任されたマシャール前副大統領を支持する反乱軍による戦闘で、政府軍幹部の中には反乱軍側に寝返る者も出た。反乱軍は24日現在で北部ユニティ州の州都ベンチウを制圧するなどし、各地で政府軍と対峙(たいじ)している。

 戦闘により、8万人以上が避難民となり、韓国軍が駐留する中部の要衝ボルの1万7000人をはじめ、各地の国連施設に避難民が身を寄せている。国連施設に避難している民間人は約4万5000人に上るとみられる。

 PKO部隊増強は一般市民の保護に一定の効果があると考えられるが、戦闘停止に結びつくかは不明だ。反乱軍に呼応する形で武装集団の動きも活発化している。ジョングレイ州アコボではPKO部隊の施設が武装集団の襲撃を受け、避難民11人とインド兵2人が死亡。同州では米軍の輸送機や国連ヘリが地上からの攻撃を受け、米兵4人が負傷した。

 マシャール氏はこれまで、政府が15日以降に「クーデター未遂」容疑で拘束した同氏に近い政治家ら約10人の釈放が交渉開始の条件と発言。しかし、地元独立系ラジオによると、キール大統領は23日、「いかなる前提条件も受け入れない」と釈放を拒絶。「入り口」での対立が解消されておらず、交渉着手の見通しは立っていない。

 両者の対立には、民族の違いを背景とした根深い不信感がある。キール大統領は最大民族ディンカ人で、マシャール氏はヌエル人。今回の戦闘では両民族の報復合戦が激化しているとの見方もある。

 伝統宗教・キリスト教を信じる黒人主体の南スーダンは1983年から20年以上の内戦を経て、アラブ系イスラム教徒主体のスーダンから2011年に独立した。独立闘争を担ったゲリラ組織「スーダン人民解放軍(SPLA)」はディンカ人が主導し、1991年にマシャール氏が率いるヌエル人らのグループが離反して分裂。ボル周辺などで両組織が激しくぶつかり、多数の死者と避難民を出した同様の混乱があった。

 その後、マシャール氏はSPLA主流派に合流し、独立後の現政権でナンバー2の地位を得た。しかし、15年に行われるとみられる大統領選を前に、次期大統領を狙うマシャール氏とキール大統領側の関係が悪化。7月のマシャール氏解任で対立は決定的となり、独立以前の対決が再燃した形だ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板