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国際政治・世界事情

7148チバQ:2013/12/12(木) 21:26:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131212/asi13121213570004-n1.htm
マフィア滅ぼす合法大麻 ウルグアイ、世界初の法案可決
2013.12.12 13:53 (1/3ページ)

ウルグアイの首都モンテビデオの国会前で、葉っぱをかたどったコスチュームを着るなどして大麻の合法化法案可決を喜ぶ若者たち=10日(AP)
 南米ウルグアイの議会上院が10日、麻薬の一種であるマリフアナ(大麻)の栽培や販売を合法化する法案を可決した。推進役のホセ・ムヒカ大統領(78)が近く署名し来年4月にも施行される。米国の2州で昨年、嗜(し)好(こう)品としての大麻を合法化する州法が成立したが、国として合法化するのは世界初だ。麻薬の密売価格を暴落させ、南米にはびこる麻薬マフィアに壊滅的な打撃を与えるのが狙いという。保守的なカトリック教徒が多い国内からは強い反発の声が上がっているが、南米諸国はどこも麻薬犯罪に頭を抱えており、追随の動きが広がる可能性もある。

 大統領が旗振り

 「組織犯罪を行い、治安を脅かし、青少年らを犯罪行為に誘う麻薬密売組織と戦うことができるようになる」

 上院議員のロベルト・コンテ氏は10日、米CNNに合法化の意義をこう強調した。

 現地からの報道によると、首都モンテビデオの国会で法案が可決されると、議場は拍手と歓声に包まれた。議場の外でも“マリフアナ・カラー”の緑の風船や葉っぱの形の紙を持った支持者らが大喜びし、お祭り騒ぎとなった。

 法案は7月に下院を通過。施行されると、事前に所定の手続きを行った18歳以上の国民は栽培や販売、購入が認められる。購入は1人1カ月40グラムまで、栽培は年間苗6本(480グラム分)までに制限。愛好家による15〜45人の「スモーキング・クラブ」を作ることを許可し、クラブでは年間99本の栽培ができる。

 「もし合法化すれば、われわれは(麻薬密売組織の)市場を壊滅できるだろう。なぜなら闇市場よりはるかに安い値段で販売できるからだ」

 ムヒカ大統領はかねてこう語り、合法化に心血を注いできた。左翼ゲリラ組織に属し誘拐などの犯罪にかかわって投獄された経歴を持つ。出所後に政界に進出し2006年の大統領選で勝利。国内で強い影響力を持つカトリック教会の反発を抑えながら、人工妊娠中絶の合法化や同性婚の容認といった南米では先進的な政策を進めてきた。


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