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国際政治・世界事情

7147チバQ:2013/12/11(水) 20:39:03
http://mainichi.jp/select/news/20131212k0000m030014000c.html
シリア:クルド人の実効支配拡大、内戦構図が複雑化
毎日新聞 2013年12月11日 18時54分(最終更新 12月11日 19時53分)


シリア北東部ハサカ県カーミシュリ郡の油田近くで、作業する男性たち。この地域ではクルド人が実効支配を広げている=ロイター
拡大写真 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアの少数民族クルド人が北東部で実効支配地域を拡大し、内戦の構図はさらに複雑化している。クルド人の多くはアサド政権、反体制派の双方から距離を置いてきたが、反体制派の一角である国際テロ組織アルカイダとの衝突を契機に武力活動を活発化させ11月には暫定統治の開始を宣言した。暫定統治の宣言を「独立に向けた動きだ」と警戒する反体制派との緊張も高まっている。

 クルド人はシリアの人口の1割強を占める。最大勢力「クルド民主統一党(PYD)」など35組織は11月12日、クルド人が多い北東部ハサカ県を中心に暫定統治を始めると発表した。クルド民主統一党の協力政党のメンバー、アザド・ブラジ氏(37)は「権力の空白を埋め、行政機能や治安を維持するのが目的だ」として、独立に向けた動きだとの見方を否定した。

 暫定統治を宣言した背景には、北東部で伸長するアルカイダ系組織の存在がある。アサド政権はダマスカスやアレッポなど主要都市周辺の攻防に重点を置いており、人口が少ない北東部は手薄だ。そのため2012年夏ごろからクルド人の実効支配が強まった。しかし、今年春ごろからイラク拠点のアルカイダ系組織「イラク・レバント・イスラム国」やシリア人中心のヌスラ戦線が進出し、クルド人住民への攻撃も強めた。

 その結果、8月には隣国イラクのクルド人自治区に2週間で4万人以上が避難した。クルド人武装組織はアルカイダに反撃し、10月には一時占拠されていたイラクとの国境検問所を制圧した。

 クルド民主統一党は暫定統治について「自衛のためだ」と説明する。だが、反体制派の間では「アサド政権と敵対しない見返りに自治権を与えられた」との見方が広がっている。暫定統治宣言後に政権側から目立った反応がなかったことも疑念を深めた。

 反体制派主要組織「シリア国民連合」傘下の「自由シリア軍」のスポークスマンは「混乱に乗じて、シリアの統一性を損なう動きだ」と批判。国民連合に参加するクルド人の別組織「クルド国民評議会」も「対話に基づかない一方的な分離は支持できない」などと反対。自由シリア軍とクルド人組織の衝突も散発している。

 ただ父子2代にわたって40年以上続くアサド政権下で、クルド人は母語での教育を認められないなど抑圧されてきた。民主統一党側は「政権と裏取引などするはずがない」と疑惑を否定している。

 ◇トルコなど周辺国も警戒強める
 クルド人の暫定統治の動きに、クルド人住民を抱える周辺国も警戒を強めている。暫定統治を主導するクルド民主統一党は、隣国トルコで長年分離独立運動を行ってきたクルド労働者党(PKK)と関係が深い。AFP通信によると、トルコのギュル大統領は「シリアでの分離の動きは受け入れられない」と非難。トルコは10月から国境沿いに密入国を防ぐためのフェンスの設置を始めた。

 一方、イラクのバルザニ・クルド自治政府議長も「暫定統治はシリアのクルド人の総意ではなく、民主統一党の独裁的な判断だ」と批判した。バルザニ議長は民主統一党と対立する同じクルド人組織のクルド国民評議会を支援している。


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