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国際政治・世界事情

6883チバQ:2013/09/19(木) 23:58:34
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130919/erp13091916110004-n1.htm
【ドイツの行方 2013総選挙(下)】
欧州の視線、指導力期待も答え見えず
2013.9.19 16:10 (1/2ページ)
 6月14日、ベルリンのシンクタンク・ドイツ経済研究所のホール。「私の目的は挑発よ」。こう切り出したのは、同日発行号で「気乗りしない覇権」と題するドイツの特集記事を掲載した英誌エコノミストの女性編集者、ザニー・ミントン・ベドーズ氏だ。

 「小国精神」などとドイツの債務危機対応の批判を厳しい口調で展開。戦後欧州の復興を支えた米国を例に「新たな欧州を築く責任がある」として、総選挙を約3カ月後に控えたドイツに「選挙のためでなく、欧州の指導者としてなすことを考えるべきだ」と求めた。

 「ベルリンは欧州連合(EU)の首都」と言われるほど、ドイツは債務危機で存在感を増した。ただ、ユーロ共同債導入など自国の負担増につながる対策には反対か消極姿勢が目立った。

 「(欧州への)対応は受け身だった。考えるべきときだ」。マルセル・フラツシャー同研究所所長が講演に込めた狙いは、選挙戦などを通じた議論の活性化。ドイツの指導者として必要なのは「欧州の長期的ビジョンを示すこと」という。

 実際、債務問題を機にドイツに「指導力」への期待が高まっているが、過去に欧州の覇権を目指し戦争を引き起こしたドイツには難しい課題でもある。その影響力拡大は他国で警戒を招き、南欧ではデモでメルケル首相をヒトラーに見立てたプラカードが掲げられた。何よりドイツ人自身が「『指導する』ことを否定的にとらえている」(フラツシャー氏)。

 「欧州を『ドイツ化』しようとしているといわれ、一方で指導力を拒むことも批判される」。ショイブレ財務相は7月、欧州主要6紙への寄稿で当惑をこう表現した。

 ドイツへの過剰な期待をいさめるのはシンクタンク・欧州外交評議会のウルリケ・ゲロー氏だ。ドイツは戦後、「世界的戦略を自律的に思考しないようにしてきた」が、リビアへの軍事介入を認める国連安保理決議案の採決で棄権して欧米の批判を招いたのは、今も「戦略喪失」状態にあるのを示す一例という。指導力を求めても「ドイツにはできないことがある」(ゲロー氏)。

 ユーロ導入を含む欧州統合は、そもそも東西統一などで強大化することが予想された「ドイツの力」を取り込むことで、一国の突出を防ぐのが目的だった。だが、今は「欧州最強国がユーロ圏とEUを先導できるのか」(英歴史家ティモシー・ガートン・アッシュ氏)という問題になっている。

 ゲロー氏は「欧州は選挙でドイツがどんな返答を出すのか注視している」と語るが、選挙戦の論争は国内政策に比重が置かれ、対欧州政策は与野党陣営ともに控え気味だった。

 終盤になりギリシャ追加支援の是非が議論の的に浮上したが、フラツシャー氏は「根本的な課題を論じておらず、国民も欧州をテーマとしてあまり意識していない」と総括している。(ベルリン 宮下日出男)


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