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国際政治・世界事情

6882チバQ:2013/09/19(木) 23:57:50
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130918/erp13091808390000-n1.htm
【ドイツの行方 2013総選挙(中)】
反ユーロ党の苦戦 国民満足「変化は不要」
2013.9.18 08:38 (1/2ページ)
 「『欧州への連帯』は財布を永遠に開けっ放しにすることを意味する」。9月初旬、東部ブランデンブルク州の街であった新党「ドイツのための選択」(AfD)の集会で候補者が息巻くと、約200人ほどの聴衆から拍手が起きた。債務危機対応の最大支援負担国ドイツでは、自国の税金が他国の支援に使われることへの反発が強い。総選挙では「ユーロ解体」を掲げて今春発足したAfDが国民の不満をどれだけ吸収するかも注目されている。

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 ただ、支持率は3〜4%にとどまる。党創設者のルッケ氏は「有権者は新聞を読んでもスポーツ欄だけ」と、支持が広がらない原因は有権者の意識の低さにある、と不満をぶちまけたこともある。有効投票の5%以上を得票して議席を獲得する可能性もあるが、危機下で反ユーロや反緊縮の政党が台頭し、政局混乱を招いた他の欧州諸国の選挙と、その光景は大きく異なる。世論調査機関アレンスバッハ研究所のトーマス・ペーターセン氏は「ドイツではそんな大衆行動は予期できない」と語る。南欧で職を失った人々があふれ、財政緊縮で国民生活が疲弊したとき、ドイツでは失業者が減った。「ドイツ国民にとり危機はある種、メディアの中の出来事だった」

 「変化の必要はない」。独メディアは総選挙を控えた有権者の気分をしばしばこう伝える。ベルリン自由大学のオスカー・ニーダーマイヤー教授はその理由を「国全体も自分たちの経済状況もうまくいっていると国民が感じているからだ」と説明した。

 ペーターセン氏はこの気分には歴史的背景もあると分析する。戦火が絶えなかった欧州でドイツは2度の大戦を起こし、戦後は分断されて冷戦の最前線だった。だが、東西統一と欧州統合で敵対する国と直接対峙(たいじ)することはなくなり、統一後の経済低迷も克服した。

 「平和と豊かさが2世代続き、統一を経てドイツ人はようやく平穏を感じるようになった」とペーターセン氏。国民意識の変化の例として、近年、国旗に対する忌避感が減少していることも挙げる。「ドイツ人は“普通”になりつつある」という。

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 ベルリンを横断する近郊電車で首相官邸のある中心部に近づくと、誰の目にもつくほど巨大な看板が窓の外に現れる。描かれているのは、ひし形に合わせた両手。「国民の母」を演出するメルケル氏の手だ。危機対応では一段の貢献を求める欧州諸国に対し、国民を過度の負担から守った“象徴”のようになっている。

 「ドイツは統一で強くなった。平和であり、今が最もよい状態だ」。メルケル氏を支持する初老の男性はこう語った。

 「平穏を得た国民は今、責任感のある者の『手』に委ねられているとの安心感を抱いている」。ペーターセン氏はそれが「静かな選挙」の理由だと解説した。(ベルリン 宮下日出男)


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