社会経済分野のシンクタンク、ノルド・エスト基金(Nord Est Foundation)のダニエレ・マリーニ(Daniele Marini)ディレクターは、「若い世代が将来の仕事について極度に高望みしているのは事実だ」と言う一方で一般化するべきではないと述べ、企業は見習いや職業訓練の機会を十分に提供していないし、教育制度も若者に就職の準備をさせることに失敗していると指摘した。
今年は飲食業協会も、ピザの本場であるイタリアで、ピザ調理師6000人余りが不足していると、その苦境を明らかにしている。全国紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)のコラムニスト、ダリオ・ディ・ビコ(Dario Di Vico)氏は、この数値が「雇用の需給不一致を原因とした真の矛盾」を浮き彫りにしていると述べた。
ただこうした報告書について、日刊紙イル・ファット・クオティディアーノ(Il Fatto Quotidiano)のサイトやオンライン新聞のリンキエスタ(Linkiesta)に執筆しているブロガーらは、解決策を見いだせない政界の一部が画策した、「雇用危機など存在しない」と思わせるためのプロパガンダの類いだという見解を示している。【翻訳編集】 AFPBB News