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国際政治・世界事情

6762とはずがたり:2013/08/16(金) 10:07:04

プライバシーに敏感なお国柄

スイス人が大切にすることは、信頼関係、質の高さ、時間厳守、コミットメント、熱意、イノベーションです。

時間は10時に待ち合わせと言われたら10時に行かないといけません。10時前もダメです。コミットメントも大切にされるので、「やる」と言ったことは行います。

スイスフレンチ、スイスイタリアンはラテン系だと言われてとても革新的で、時間感覚は少し緩いラテン系、スイスジャーマンはもっと厳格で時間厳守、保守的ですね。

すべての地域に共通するのは、大切なことは明確に伝えること。そして他人のプライバシーは尊重することです。スイス人はその人のプライベートを尊重して、有名人に外で会ってもあまり写真やサインをもらうために駆け寄ることはしません。だから多くの有名人がスイスに住みたがるのですよ。ほかの会社の状況なども固有名詞を出しておおっぴらに話をすることはしませんし、個人のプライベートなこと、たとえば宗教の話や税金、お給料、健康については聞きませんね。

――しぐさなどで控えたほうがいいことはありますか?

ピドゥさん:スイスフレンチ、スイスイタリアンなどはジェスチャーが大きく、フランス人やイタリア人に近いです。でもスイスジャーマンは保守的なので、ラテン系の雰囲気はまじめではないと思われます。と言っても、日本人はそれよりもさらに堅いので、もう少しリラックしたほうがいいぐらいですが(笑)。

――あいさつなどは地域によって異なりますか?

ピドゥさん:スイスフレンチやスイスイタリアンは初対面でも女性同士や男性と女性ではほっぺたにキスを3回します。男性同士は握手ですね。「こんにちは」と言いながらそっと腕に触ったりもするのですが、日本で1度女性にしたら、びっくりされてしまいました。スイスジャーマンでは握手だけです。

――ヨーロッパでは鼻をすすることは失礼とされていますね。

ピドゥさん:はい、とても失礼です。音を立てて食事をすることもダメです。鼻をすするのは小さい子どもぐらいで、子どもでも「鼻をかみなさい」としつけられます。

――最初にヨーロッパに行ったときには、皆さんすごい音で鼻をかむのでびっくりしました。

ピドゥさん:鼻をかむことは当たり前です。日本では鼻をすすってもいいけれど、人前で鼻をかむことはあまりよい印象を与えないので逆ですね。

マナーで言えば、ランチミーティングなどでお昼でもワインやビールを飲みます。たくさん飲むわけではなく、数杯ぐらい。日本でコーヒーを飲むのと同じ感覚です。

スイスの会社はグローバルなので、さまざまな国の人が働いていますが、その人たちもスイスのやり方になじまなければいけません。言葉が近いドイツやフランスの人であっても、スイスで成功したければスイス流の雰囲気になる必要があります。

話す言語は、3〜6カ国語!

――地域によって言葉が違いますが、ビジネスレターなどは何語を使いますか?

ピドゥさん:日本の企業であれば英語でも構いませんが、スイス人同士ではもちろん英語は使いません。E-mailもフランス語圏だとフランス語などその地域での言語を使います。商品には必ず3つの言語で説明を書きます。

――たとえばスイス国内において、フランス語圏の従業員がドイツ語圏に行ったら、ドイツ語を話さなければいけないのですか??ピドゥさんは何語を話されますか?

ピドゥさん:言語圏が変わったら、その地域の言葉を話さなければいけません。私はフランス語圏出身なのでフランス語を通常話しますが、それ以外にドイツ語、スイスのドイツ語、イタリア語、英語、そして日本語も話します。

――ドイツ語とスイスのドイツ語は違うのですか?

ピドゥさん:違います。スイスのドイツ語は書き言葉ではなく、話し言葉です。学校で習うのはドイツのドイツ語で、書くときはドイツ語を書きます。だからスイスジャーマンはドイツ語を理解しますが、ドイツ人はスイスジャーマンを理解できません。

――日本で言えば津軽弁、沖縄などの方言のようなものでしょうか。

ピドゥさん:そうです。スイスフレンチは90%はフランスと同じフランス語で、スイスイタリアンもイタリア語なのですが、スイスジャーマンだけが違うのです。


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