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国際政治・世界事情

6739チバQ:2013/08/11(日) 13:34:36
http://mainichi.jp/select/news/20130810k0000m030118000c.html

ジンバブエ:支配33年、光と影…ムガベ氏、大統領6選

毎日新聞 2013年08月10日 08時00分



ジンバブエのムガベ大統領=AP
ジンバブエのムガベ大統領=AP

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ムガベ氏のポスターを掲げ6選を喜ぶ支援者ら=ジンバブエの首都ハラレ近郊で2013年8月4日、ロイター
ムガベ氏のポスターを掲げ6選を喜ぶ支援者ら=ジンバブエの首都ハラレ近郊で2013年8月4日、ロイター

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 アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領(89)が7月末に実施された大統領選で6選を決めた。選挙に不正があったとする対立候補陣営は9日、憲法裁判所に再選挙を求めた。「国民の意思を表しているとは考えない」(ケリー米国務長官)と欧米からも疑問視されるが、大統領は意に介さない。1980年の独立以来、30年以上権力を握るムガベ氏は、本当に国民に支持されているのか。ムガベ氏支配の「光と影」を追った。【マングラ(ジンバブエ北部)で服部正法】

 なだらかに延びる広大な農地。マングラで350ヘクタールの農場を経営する黒人農家のマダさん(55)が言った。「私は与党を強く支持する」。トウモロコシ350トン、大豆150トンを収穫するが、以前は家族の食べる野菜を細々と作る零細農家だった。

 転機は2001年、公募の新規農地提供に応募したこと。02年にこの土地が割り当てられた。政府は1人の白人農家からマダさんの土地を含む1700ヘクタールを接収し、12人の黒人農家に分配したのだった。

 ジンバブエは1980年に英国から独立した際、約6000戸という少数の白人農家が、農地の4〜5割を所有していた。

 権力を掌握したムガベ氏は、土地を白人から買い上げて黒人に分配する土地改革を推進。購入費用はジンバブエと英国が出した。しかし、97年に英国が費用負担を停止。そこで、ムガベ氏は00年、白人からの土地強制収用に乗り出した。

 これが欧米との摩擦の出発点だ。反発した欧米は経済制裁を開始。海外派兵などで財政が悪化していたジンバブエには痛かった。

 財政再建のため通貨が乱発され、年率2億%ものインフレを招いて経済は破綻。ムガベ氏の失政ではあるが「悪いのは欧米の経済制裁。次は(白人からの)経済の独立が必須です」と、マダさんは言い切る。

 技術を持つ白人が去って生産性が落ち、白人農家の襲撃事件も多発。改革に伴うマイナス面は大きいが、利益を得た人たちの中にムガベ氏人気が浸透しているのも事実だ。

 一方、今回の選挙について、対立候補のツァンギライ氏支持派は不正投票があったと感じ、強い不満が広がっている。だが、大きな抗議運動が起きる可能性は低そうだ。

 「抗議活動をしても逮捕されるだけだ」。ハラレ市内の元治安当局者の50代男性は、人目を避けた車中での取材にそう語った。

 人々の「恐怖」の原点として挙げたのが、80年代に軍が反ムガベ派武装勢力を鎮圧する際、市民ら推定2万人を虐殺したとされる事件。男性は「自分は関与していない」と断ったうえで、当時の様子をこう語った。

 「(武装勢力と)疑わしい者をただ射殺するだけ。子供や老人、女性も何の理由もなく軍に殺されたのを見た」。ムガベ氏側の「弾圧」のすさまじさが「人々のトラウマとなっている」と話す。

 男性は少年の頃、ムガベ氏率いるゲリラに加わり、独立後は治安当局に勤務。独立当初のムガベ氏を「アフリカで最良の指導者だった。学校建設など人々のために尽くした」と高く評価するが、今はツァンギライ氏の支持者だ。

 「ムガベ氏には誰も物を言えなくなった。独立闘争参加者でも利益を享受したのは一握りの人間だけ。33年は長すぎる。皆変化を心から求めている」


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