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国際政治・世界事情

6737チバQ:2013/08/09(金) 20:59:01
http://mainichi.jp/select/news/20130809k0000e030232000c.html

豪州:生きるため密航で 難民締め出し政策でも目指す

毎日新聞 2013年08月09日 15時12分(最終更新 08月09日 16時07分)



豪州を目指す難民希望者が暮らす集合住宅で、弟ソバン君を抱くマスード君。父親のハルーンさんは「お金が用意できれば、すぐに家族全員で船で豪州に行きたい」と話した=インドネシア西ジャワ州プンチャックで2013年8月6日、佐藤賢二郎撮影
豪州を目指す難民希望者が暮らす集合住宅で、弟ソバン君を抱くマスード君。父親のハルーンさんは「お金が用意できれば、すぐに家族全員で船で豪州に行きたい」と話した=インドネシア西ジャワ州プンチャックで2013年8月6日、佐藤賢二郎撮影

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インドネシア・西ジャワ州プンチャックの位置
インドネシア・西ジャワ州プンチャックの位置

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 オーストラリアのラッド政権が打ち出した密航者を完全に締め出す政策に、中継地インドネシアで密航の機会をうかがう難民希望者が反発している。それぞれが母国に戻れない事情を抱えているうえ、経済的にも困窮。オーストラリアの難民政策が再び変わることへの期待感もあって、多くが「他に選択肢はない」と語り、今も危険な航海に希望を託している。【プンチャック(インドネシア・西ジャワ州)で佐藤賢二郎】

 「政策が変わっても、密航の決意は変わらない」。パキスタン出身のメヘディさん(26)は2カ月前、アフガニスタン国境の町クエッタを離れた。イスラム教シーア派を信仰する少数派のハザラ人。イスラム武装勢力タリバンから迫害を受け、多くの知人が殺された。最終目的地は豪州。「差別がなく安全と聞いた。金ではなく生きるため」と強調した。

 ラッド首相は先月19日、無許可で漂着した難民希望者を全て隣国パプアニューギニアに移送し、難民認定後も豪州への移住を認めないと発表。豪州移住の可能性をゼロにすることで密航の根絶を目指す強硬策に着手した。すでに密航者約120人が空路でパプアに移されている。

 だが、密航にブレーキはかからず、変更後も密航船16隻で1260人が漂着。少なくとも2隻が沈没、76人が死亡した。密航が続く背景には、豪政府の度重なる政策変更と難民希望者の経済的困窮がある。

 豪州では政権や首相が交代するたび、難民政策が変わり、強硬策が見直された。難民希望者たちは「また変わる可能性がある」と期待を口にする。その1人であるメヘディさんも先月末、密航業者に4000ドル(約39万円)を支払い、ジャワ島南岸の港に向かったが、悪天候で出港が中止となり、次の機会を待っている。

 難民申請の手続きを経る場合、認定には最短で半年、平均約2年かかる。メヘディさんは「(インドネシアでの生活で)家賃や食費で月最低150ドル。認定まで待つ余裕はない」と語った。

 アフガニスタン出身のアリさん(22)も先月末、密航船で豪州を目指した。老朽化した小型漁船は女性や子供を含む約100人で満杯。出港から約5時間後、浸水が始まり、まもなく船は沈没した。警察の船に救助され、収容された宿舎から逃亡し、再度の密航を計画中だ。「全てを捨てて国を離れ、多額の借金もある。決して希望は捨てない」と語る。

 インドネシアで難民申請した亡命希望者は今年6月時点で8262人。アフガニスタン出身者が約半数を占める。未登録の不法滞在者も含めると1万人を超えるとみられる。

 豪政府は今月3日、パプアと同様の難民の移送・定住に関する合意を太平洋の島国ナウルとも締結。バーク移民相は7日、「インドネシアの亡命希望者の多くが危険な密航を断念し、業者に返金を求めている」と政策変更の効果を強調した。


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