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国際政治・世界事情

6729チバQ:2013/08/06(火) 20:42:58
 06年の総選挙時期に「選挙期間中はセックスを断つ」と言い、10年11月には「美少女好きのほうが同性愛者よりまし」と発言。女子学生に対し「(夢を実現したいのなら)ベルルスコーニの息子のような金持ちと結婚すればいい」と語った。自身がオーナーを務めるテレビ局でショーガールだった女性を州議会議員に推したこともある。

 女性に対する発言や行動は、抑制が効かなくなった老人の戯言にしかみえない。


「賽(さい)は投げられた」… 輝き放つカエサルの発言


 ベルルスコーニ氏はミラノ大学卒業後、クルーズ船で歌手を務めたり、掃除機販売、建設会社を経営などを経て、イタリアメディアを牛耳るまでに至った。資産は60億ドル(約6千億円)。いまなお一定の人気を誇り、今年2月の総選挙では自身が率いる中道右派連合が約29%の得票を受け善戦した。大衆の不満には敏感で、選挙には強い希代のポピュリスト(大衆迎合主義者)だ。

 塩野七生さんの「ローマ人の物語」によると、カエサルは言葉と実行力を武器に、民衆から絶大な支持を得た。ベルルスコーニ氏とは対照的に、言葉による発信力はいまなお輝きを放っている。

 例えば、有名なルビコン川を越える際の名言。

 「ここを越えれば人間世界の悲惨。越えなければわが破滅。賽は投げられた」

 ローマ人という同胞との戦い、そして権力掌握への強い決意を感じる。哲学者キケロとの書簡の中での発言は、いかなる人も差別することなく、他を尊重する考えがにじみ出ている。

 「何ものにもましてわたしが自分自身に課しているのは、自らの考えに忠実に生きることである。だから他の人もそうあって当然と思っている」

 現代の政治に通じる警告もある。

 「権力が未熟で公正心に欠く人の手中に帰した場合は良き動機も悪い結果につながるようになる」

 ベルルスコーニ氏の発言には、カエサルのように学ぶものが何もない。


政治家なら責任を放棄するな


 自民党が圧勝した7月21日投開票の参院選。ここでも政治家の「言葉」の劣化を憂いたい。

 例えば、選挙前に、中国メディアの取材に対し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)に関し「中国側から日本が盗んだと思われても仕方がない」と発言した鳩山由紀夫元首相。幾度も失言を繰り返してきたが、今回も論ずるに値しない。同じ日本人として恥ずかしいほどだ。

 慰安婦発言で党勢を減退させた日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)も同様だろう。橋下氏は選挙後、「国政への関与がほとんどなくなる」と述べた。確かに、来年秋には橋下氏が看板政策に掲げる「大阪都構想」の是非を問う住民投票が控えるなど、大阪市が抱える課題は多い。カエサルはローマ軍兵士への演説でこうも言っている。

 「人間は二種類に分かれる。指示を与える者と指示を受ける者とに。指示を与える者には責任があり、指示を受ける者には義務がある」

 まっとうな政治家なら、まずは自らの言葉に対する「責任」を果たさなければならない。


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