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国際政治・世界事情
6728
:
チバQ
:2013/08/06(火) 20:42:31
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130806/waf13080607010000-n1.htm
【大阪から世界を読む】
乱交パーティー、買春、差別…伊ベルルスコーニ元首相の責任とらない“老害ぶり”
2013.8.6 07:00 (1/4ページ)[westセレクト]
ベルルスコーニ元首相(右)と、買春相手とされるカリマ・マフルーグさん(ロイター)
「文章は用いる言葉の選択で決まる」。古代ローマ時代の英雄、ジュリアス・シーザー(カエサル)の名言だ。確かに、言葉による発信力こそ政治家の最大の武器だろう。それに比べると、イタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ元首相の用いる言葉はいかにも拙(つたな)く、劣化が激しい。そのベルルスコーニ氏が被告となった脱税事件で同国最高裁は8月1日、元首相の上告を棄却、禁錮4年とした下級審判決を支持し実刑が確定した。〝老害〟をまき散らし続けた同氏もついに政界を去る日がやってきた?
(大谷卓)
「オバマは日焼けしている」
7月30日に最高裁での審理が始まった脱税事件はベルルスコーニ氏が所有するメディアグループにからみ、約730万ユーロ(約9億4千万円)を脱税したとされる。1、2審は禁錮4年と公職禁止5年が言い渡された。最高裁は、公職禁止の期間に関する審理を高裁に差し戻したが、失職するのは確実だ。
1994年から計3度、首相に就任し、現代を代表する政治家の一人だが、イタリアを財政破綻の危機に追いやり、失言を繰り返して母国のイメージを著しく損ねた。過去の発言には品性のかけらもない。
例えば、2008年11月、米国初の黒人大統領となったオバマ氏についてこう述べた。
「彼は若くてハンサムだ。それに日焼けしている」
「黒人=日焼け」という人種差別発言はたびたび繰り返している。09年3月には「私はオバマより青白い」と言い、同9月にはミシェル夫人を含め「あの2人はビーチに日光浴に行った。だから奥さんも日焼けしている」と力説した。
09年4月にはイタリア中部地震の被災地ラクイラで、救護活動中の国際赤十字の黒人職員らに対し「いい色に焼けていますね」「あなたのように日焼けしたい」などとも言った。
柔軟に他民族を受け入れて領土を広げ、ローマ帝国の基礎を築いたカエサルとは比べるべくもない。差別主義をアピールするだけの指導者は、国民にとって迷惑なだけだろう。
「レイプは仕方がない」
未成年者買春事件をめぐっては、「エロオヤジ」ぶりが明らかになった。
まず「ブンガ ブンガ」と呼ばれる乱交パーティーの存在。イタリアのメディアなどによると、数十人の裸の女性がベルルスコーニ氏を囲んだ数十人の裸の女性がその気にさせようとストリップや性的な行為を繰り返したとされる。
ベルルスコーニ氏は首相在任中の10年2〜5月、「ブンガ ブンガ」で、当時17歳のダンサーだったカリマ・マフルーグさん(通称ハート泥棒のルビー)と知り合い、買春したという。さらに、ルビーさんが後に窃盗容疑で拘束されると、警察に電話して釈放させた。ルビーさんがエジプトのムバラク大統領の親戚(しんせき)だと信じ、警察に電話したと説明した。
女性関係はとにかく派手で、現在は27歳のフランチェスカ・パスカルさんが恋人。165センチと小柄だが、モテたい一心なのか、整形、植毛までして“若さ”を保っている。しかし、女性に対する発言は眉をひそめるものが少なくない。
09年に売春婦とのみだらな会話が暴露されると、こう言い放った。
「(売春婦への支払いは)困っている友人を助ける贈り物」
同年1月には、国内で多発したレイプ事件に関連し「イタリアにはかわいい女の子がたくさんいる。レイプをなくすことは無理だ」と述べた。
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