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国際政治・世界事情

6718チバQ:2013/08/04(日) 12:11:33
 インド側の州内では、7万人もの兵士がパキスタン軍や分離独立派の警戒に当たっている。地元記者のナジブ・ガネイさんは「市民が兵士に理由もなく連行され、暴行されることも珍しくない」とイスラム教徒住民の怒りを代弁する。さらに「多くの住民は独立や自治の意味を理解していないが、間違いなくいえるのは、自由を求めているということだ」と説明した。

 ただし、同じイスラム教徒でも分離独立派と思いを異にする人たちもいる。

 スリナガルの中心部からはずれた観光地のダル湖に足を運んだ。一帯はヒマラヤ山脈に連なる風光明媚(めいび)な土地で外出禁止令の対象地域ではない。

 しかし、いくつもの遊覧用ボートはロープでつながれたままだ。船頭の少年(16)は「あんたが、きょう最初の客だ。いつもなら午後のこの時間は50隻は浮かんでいるのに」と不満顔だ。そして「独立? どうでもいい。ストライキのせいで商売はさっぱりだ。分離独立派はストに参加しないと暴力を振るう。大嫌いだ」と吐き捨てた。

 別の男性は、「3年前のストでは、期間を短くしてもらうために、やつらにカネを渡した。腐っている」と怒りをぶちまける。州商工会議所のシェイク・アシク副会頭も「こんな状態では、地元経済は成り立たない。和平を実現できない分離独立派と政府双方の責任だ」と憤った。

 こうした状況を州政府はどう見ているのか。オマル・アブドラ州首相は「ジャム・カシミール州の地位が変更されることはない」と分離独立派の要求を完全に否定する。

 カシミール問題はインドにとり、「内なる問題」であるとともに、カシミールの領有権をめぐって対立する隣国パキスタンとの国際問題でもある。

 アブドラ氏は、「分離独立派がパキスタンの支援を受けているのは疑いようがない。資金援助も軍事訓練もしている」と非難した。

 さらなる懸念も指摘されている。近隣のアフガニスタンからの国際治安支援部隊(ISAF)の戦闘部隊撤退が2014年末に迫る中、イスラム原理主義勢力が増長し、カシミール地方でもラシュカレトイバなどイスラム過激派の動きが活発になるかもしれないと予測されている。

 穏健派の分離独立派指導者 ミルワイズ・ウマール・ファルーク氏は「ソ連軍がアフガンから撤退したとき、タリバンが勢力を増し、カシミールの過激派が活動を始めた。再び、若者の中に武器を手に取る者が出てくるかもしれない」と話す。

 人権活動家のクラム・パラバイズ氏も、「米国がタリバンとの対話を探るのを見て、分離独立派の若者らがタリバンに学ぼうと考えるかもしれない」と警告した。





カシミール問題 印パが分離独立した1947年、カシミール地方の藩王がパキスタン側の侵攻を受け、インドへの帰属宣言と引き換えにインド軍の出動を要請。領有権を主張する両国は交戦状態になり、49年に停戦ライン(72年に実効支配線)が引かれた。国連安保理は住民投票で帰属を決めるべきだとの決議を採択したが、インドはパキスタン軍の撤退を条件とし、住民投票は実現していない。北東部は中国が実効支配する。


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