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国際政治・世界事情

6645チバQ:2013/07/10(水) 21:32:39
http://mainichi.jp/select/news/20130710dde007030018000c.html
動乱エジプト:干上がる観光業 ピラミッド閑古鳥「生活ギリギリ」 経済改善、友好国の支援頼み
毎日新聞 2013年07月10日 東京夕刊

 【カイロ宮川裕章、秋山信一】混乱が続くエジプトで、経済への悪影響が懸念されている。2011年の革命でも観光客や投資が減少し、経済状況が悪化した。今回も治安の悪化を懸念して外国人観光客が激減している。

 9日、カイロ近郊ギザのピラミッド。大小三つのピラミッドを見晴らせる「パノラマの丘」には、乗せる客のいないラクダ約50頭が寝そべっていた。ラクダ引きのムハンマド・アリさん(44)は「人生で一番つらい時期だ。全部モルシのせいだよ」と前大統領を批判する。10年には1日約5000人の外国人観光客が訪れたが、今月8日は320人だった。

 アリさんは11年の革命で客足が遠のいた時は、ラクダ2頭を売り、貯金を切り崩してしのいだ。だが「モルシは観光業を軽視し、経済はますます悪化した」。アリさんは反モルシ政権のデモに参加したが、軍事クーデターとその後の動乱で、客はさらに3分の1に減った。妻と5人の子、ラクダ1頭を養わなければならない。「貯金も底をついてぎりぎりの生活だ。モルシ派のデモ隊は早く解散してほしい」と語る。

 政府統計によると、10年の外国人観光客は約1473万人だったが、11年は約985万人に減少。12年は約1153万人と回復傾向にあったが、今回の騒乱で欧米諸国や日本などが渡航自粛を呼びかけており、再び減少することが懸念される。

 観光業の不振によって、輸入決済時の信用度の指標となる外貨準備高の減少に拍車がかかる恐れもある。人口約8400万人のエジプトは世界最大の小麦輸入国で、石油など燃料も輸入している。

 中央銀行によると、6月末の外貨準備高は約149億ドル(約1兆5000億円)で、最低限必要とされる輸入3カ月分を下回っている。小麦や燃料の輸入が滞れば市民生活に影響が出る。ロイター通信によると、9日にサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が計80億ドル規模の支援を表明。当面は友好国の支援以外に経済の改善策は見当たらない。

 一方で、市場では暫定政権に対する期待も出ている。主要株価指数EGX30は、大規模な反モルシ政権デモが起きた6月30日以降の10日間で約11・3%上昇した。注目されるのは、経済安定の鍵になるとされる国際通貨基金(IMF)との約48億ドルの融資交渉への対応だ。妥結すれば、欧米からも経済支援や投資が増える可能性が高いが、増税や補助金削減など国民の痛みを伴う改革も求められる。貧困層に支持基盤があるモルシ前政権はこうした改革に及び腰だった。国際社会は暫定政権が改革に踏み切れるか注視している。


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