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国際政治・世界事情

6644チバQ:2013/07/10(水) 21:31:03
http://mainichi.jp/select/news/20130711k0000m030063000c.html
エジプト:「反クーデター」広がらず 対立は局地戦の様相
毎日新聞 2013年07月10日 21時26分

 エジプトのモルシ前大統領が軍事クーデターで失脚してから10日で1週間を迎えた。モルシ氏の支持母体、イスラム組織ムスリム同胞団と軍・治安部隊のにらみ合いは依然続いているが、同胞団支持者以外に「反クーデター」の共感は広がらず「局地戦」の様相を強めている。混乱の長期化が深刻な不況に輪をかける中、市民の多くは一刻も早い生活の正常化を願っている。【カイロ宮川裕章、樋口直樹】

 エジプトでは10日からイスラム教の聖なる断食月「ラマダン」が始まった。カイロ東部の同胞団の一大拠点ラバ・アダウィーヤ広場もお祝いムードに包まれ、軍・治安部隊が配置された近くの共和国防衛隊本部前にデモ隊が近づかないよう、自主的に50メートルほどの緩衝地帯が設けられた。兵士も少なく、事実上の「ラマダン停戦」に入った格好だ。

 3日のクーデター以降、同胞団は連日数万人規模の激しい抗議デモを繰り広げてきたが、行動範囲はラバ・アダウィーヤ広場と共和国防衛隊本部前に限られている。遠巻きに配置された軍側部隊に包囲され、身動きがとれない状態だった。

 市民の間には、モルシ氏の独裁色の濃い政治手法や経済政策への批判が根強く、広場から一歩足を踏み出せば抗議デモの熱狂はどこにも見つけられない。

 一方、6月30日に反モルシ派の大集会が行われたカイロ中心部のタハリール広場。ラマダン初日の10日は人影もまばらで、世俗リベラル派の活動家たちが声を張り上げたステージには数人が腰をかけて休んでいた。

 電柱に張られたモルシ氏の顔に×印の付いたポスターはすでに色あせ、剥がれかけている。デモを主導した若者中心の市民団体「タマルド(反乱)」の主要メンバー、モハメド・アブドルアジズさんは「我々は公職には就かず、外から運動の成果を見守りたい」と語り、「モルシ後」まで見据えた運動でなかったことを認める。

 クーデター後の対立構図は「同胞団」対「軍・治安部隊」に単純化され、一般市民は混乱の早期収拾をひたすら願っている。

 タクシー運転手のヒシャムさん(48)は「どこへ行っても(軍・治安部隊によって)道路が閉鎖され、遠回りしなければならない。次の大統領もまたデモで倒れることになったら、この国は前へ進まなくなる。早くデモのない生活に戻りたい」と苦り切った表情。

 旅行会社に勤めるハッサンさん(50)も「先月末以降、観光客は半分に減った。政治が安定し、国民が普通に生活できる日が早く来てほしい」と話した。

 ◇同胞団トップに逮捕状 8日の衝突事件
 【カイロ秋山信一】軍事クーデターでモルシ前大統領が解任されたエジプトで今月8日、軍・治安部隊とモルシ氏の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団のデモ隊が衝突し、50人以上が死亡した事件で、エジプトの検察当局は10日、衝突を扇動した容疑で、同胞団トップのバディア最高指導者ら幹部10人の逮捕状を出した。また、検察当局は同胞団関係者ら200人を拘束した。

 検察当局は8日以降、遺体の検視や解剖を進めていた。さらに衝突で使用された銃器や弾薬を押収し、拘束した容疑者から聴取を続けている。バディア氏らに関しては「これまでの捜査で関与が濃厚になった」と説明した。逮捕状が出た10人の中には、1990年代に頻繁にテロ事件を起こしたイスラム組織「イスラム集団」の幹部も含まれている。

 幹部らは同胞団が集会を続けるカイロ北東部のラバ・アダウィーヤ・モスクなどに潜伏しているとみられる。モスク周辺はバリケードが築かれ、治安当局側は入れない状態が続いている。

 衝突は8日早朝、カイロ北東部にある軍部隊「共和国防衛隊」施設付近で発生し、銃撃戦に発展した。衝突の端緒を巡っては双方の主張が対立。軍や治安部隊は「武装集団に銃撃されたため応戦した」と説明しているが、同胞団は「礼拝中に軍が催涙ガスなどで攻撃を始めた」と訴えている。

 保健省によると、衝突では51人が死亡。同胞団系のエジプト医師協会は死者は84人だとしている。軍・治安部隊の兵士3人も死亡した。


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