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国際政治・世界事情

6633チバQ:2013/07/09(火) 00:45:54
http://mainichi.jp/select/news/20130708ddm007030009000c.html
ブラジル:反政府デモ どこへ行く 反W杯、インフラ、医療…要求あれもこれも
毎日新聞 2013年07月08日 東京朝刊

 南米ブラジルで続く反政府デモは、フェイスブックなどインターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用して急拡大し、一時は125万人を超えた。しかし、目的は政治腐敗反対から教育・医療制度改革まで拡大し、焦点を失いつつある。【ベロオリゾンテ村社拓信、メキシコ市・國枝すみれ】

 ◇「参加」クリック、若者に緊迫感なく 「パーティー」冷めた目も
 デモ参加者のフェイスブックページをのぞいてみた。「通りが封鎖された」「警察が催涙弾を撃った」。デモの様子が刻々と入る。

 参加者の5割は学生、4割が24歳以下、96%が無党派。主要8都市でのアンケートで明らかになった参加者の特徴だ。多くは中間層の大学生だ。

 サンパウロ在住のルーカス・コエーリョさん(23)は「祖父母も親の世代も反政府デモをした。僕らも伝説になる」と話す。

 デモが膨れあがった背景に「参加しても政府に殺されない」という安心感がある。デモ関連の死者は6月30日までで6人。うち4人は交通事故だ。ルセフ大統領は元左翼ゲリラメンバーで、軍政時代には3年半も投獄されて拷問された。そんな大統領が実弾使用を許すわけがない、と参加者は踏んでいる。

 フェイスブックに投稿された計画に、若者が「参加」をクリックし街に繰り出す。緊迫感はない。8都市調査によれば、参加者の要求は、交通インフラ整備(38%)、政治改革(30%)、医療改善(12%)、サッカーのワールドカップ(W杯)反対(5%)。別の調査では81%がデモを支持している。

 ▼貧困対策で格差縮小

 ブラジル経済は過去10年で豊かになり、格差は縮小した。ルラ前政権(2003〜10年)の経済成長率は年平均4・1%。後継のルセフ政権で2・7%(11年)、0・9%(12年)と失速したが、失業率は5・5%で02年の10・5%からほぼ半減した。貧困対策で10年は約4000万人が貧困層から抜け出した。何が不満なのか。

 憲法学者のオスカー・ビジェナ氏は「政府に約束された豊かさへの期待と現実のギャップだ」と分析する。

 政治不信もある。高い税金を払ってきた富裕層や中間層は、教育や医療に使われるべき金がサッカースタジアムや建設工事にまつわる政治家への賄賂に使われている、と感じている。南東部ベロオリゾンテに住むエンジニア、ロサニア・フェルナンデスさん(46)は「私たちが払った税金はどこに行ったの?」と怒り、貧困層への福祉政策も「魚を与えず釣りを教えるべきだ」と反発する。

 ▼支持率急落し譲歩

 公共交通料金の引き下げを求める左派系団体が6月初めに開始したデモは、全土に拡大した。ルセフ政権の支持率は3週間で57%から30%に急落した。驚いた政府は交通制度に500億レアル(2・2兆円)を投資し、新規油田のロイヤルティー料は全額、教育・医療予算に振り向けることを約束。議会も贈賄罪の罰則強化など腐敗防止策を決めた。

 デモは成果を出したが、問題を抱え始めた。目標は政治改革から治安改善まで拡散しまとまりを欠くようになった。サンパウロ在住のウィリアム・シケイラさん(25)は「いろいろな団体が参入してパーティーになってしまった」と怒る。デモに便乗し、商店や銀行を襲う犯罪者も現れた。

 125万人デモから数日後、参加者から不安の声が上がり始めた。「今日は教育、明日は医療と要求したら、何も解決できない。最も緊急で重要なことに集中しよう」

 リオデジャネイロ滞在中にデモを目撃したメキシコ人のエンジニア、サンカル・ロメロさん(34)は「ブラジル人は歴史を作るパーティーに参加したいのだ。だが、一つの運動で全部を達成するのは無理。退潮するのではないか」と話した。

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