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国際政治・世界事情

6488チバQ:2013/06/18(火) 20:35:53

http://mainichi.jp/select/news/20130618ddm007030157000c.html
混迷トルコ:大規模デモの現場から/下 単独与党に権力集中 デモ参加者「少数派、配慮を」
毎日新聞 2013年06月18日 東京朝刊

 「お手本はトルコ」。中東諸国の穏健派イスラム主義政党にとり、エルドアン首相率いる与党、公正発展党(AKP)は目指すべきモデルとされた。イスラム的な価値観を重視しつつ、市場主義や世俗主義とも折り合っているとみられてきた。だが今回の大規模デモで、評価は揺らいだとの指摘がある。

 中東問題のオンラインメディア「アル・モニター」は、「イスラム主義と民主主義の両立の難しさを露呈した」と指摘した。デモ拡大の一因が、イスラム主義者が嫌うアルコールの販売規制問題だったからだ。

 しかし、アンカラ大学のイエルチェン・カラテペ教授(政治学)の視点は異なる。「トルコは信仰を個人の自由と位置づけ、政教分離を実践した。問題なのは、AKP政権が他の権力を徹底的に排除したことだ」

 トルコ建国の父ムスタファ・ケマル初代大統領は元軍人で、政教分離を憲法で定め、世俗主義を国是として行政、立法、司法の権力分立を基盤とする近代国家を目指した。国民の大半がイスラム教徒のため、しばしば社会や政治がイスラム化したが、軍や司法が介入・抑制してきた。

 だが、AKPが2002年に単独政権を樹立し、この流れに大きな変化が起きる。10年夏に「政府転覆を計画した」容疑で軍幹部ら190人余りを起訴。同年9月には軍や司法の権限を縮小する憲法改正を行った。民政統治の促進として欧米は歓迎したが、トルコ国内では「力の均衡が崩れた」(カラテペ教授)。

 エルドアン首相は14年の大統領選出馬に意欲的で、AKPは大統領権限を大幅に拡大する憲法案を策定中とされる。力の一極集中がさらに進む事態にもなりかねない。

 今回のデモに中心的に関わってきた映画監督のイムレ・アゼミ氏(37)が語る。「今の政府には、絶大な権力を少数派にも配慮して運用する能力はない。しかし少数派に耳を傾けるのが成熟した民主主義社会であり、我々が求めるものだ」

 今回のデモを、民主化促進の試練と受け止め課題を克服するのか。「エルドアン式民主主義」で突き進むのか。デモ隊の存在は「トルコが分岐点にさしかかっている」(カラテペ教授)ことを示すものなのかもしれない。【イスタンブール大治朋子】

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