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国際政治・世界事情

6486チバQ:2013/06/18(火) 20:32:40
http://mainichi.jp/select/news/20130616ddm007030149000c.html
混迷トルコ:大規模デモの現場から/上 「90年世代」抑圧に反発 個人の自由、尊重求める
毎日新聞 2013年06月16日 東京朝刊


テントを貼って抗議活動を続ける若者たち。多くは所属する参加団体ごとに、シフト制で夜間の宿泊を交代しながら続けている=イスタンブール中心部のゲジ公園で、大治朋子撮影
拡大写真 「ライフスタイルにまで介入されたくない」。トルコの最大都市イスタンブール中心部のゲジ公園で反政権デモを取材していると、そんな若者らの言葉を頻繁に聞く。彼らが求めるのは「個人の自由」を尊重する社会だ。

 デモは5月27日、再開発計画により公園の樹木を伐採した行政当局に対し、環境保護を訴える市民が抗議する形で始まった。警官隊の強制排除を交流サイト「フェイスブック」などで知った若者ら数万人が駆けつけ、一部の環境保護運動をのみ込むように拡大。さらに世俗派の野党支持者や労組など既存の「反政府勢力」が後発的に加わった。

 だが、デモをここまで大規模にし、長期化させているのは若者だ。イスタンブール・ビルギ大学のアスラ・トゥンチュ教授(メディア学)によると、彼らの多くは1990年代に生まれた「90年世代」と呼ばれる若者層だという。「モニターに向かってソーシャルメディアばかりやっている、政治にも社会にも無関心な層と言われてきた。その彼らが初めて実社会で声を上げた。これは驚きを持って受け止められている」

 同大学が6月3、4両日に実施したオンライン世論調査によると、デモに参加した人の92%が最大の理由(複数回答)として、「エルドアン首相の権威主義的な態度」をあげた。酒の販売規制や人前でのキスの禁止、子供を3人以上作ることの推奨など、エルドアン首相の「イスラム的価値観の押し付け」への反感だという。

 だが、イスラム主義対世俗主義という構造に当てはめるだけでは、説明しきれない光景もある。

 デモが続くゲジ公園では、スカーフをかぶったイスラム教徒の女性らも、反政権を訴えている。彼らに通底するのは反イスラムではなく、「抑圧的な政権」への反発だ。

 エルドアン首相率いる与党「公正発展党」(AKP)は、緩やかなイスラム主義を掲げながら大胆な経済改革を断行。戦後最悪といわれた金融危機から経済を立て直し、過去10年で国内総生産(GDP)を約3倍に押し上げた。徹底したどぶ板選挙と貧困層への支援拡大で労働者層やイスラム保守層にも支持を広げ、3期連続の単独政権を成し遂げた。

 だが公園に集う学生の多くは、AKP支持層とは異なる世俗派の比較的裕福な家庭に育ち、おしゃれなファッションに身を包み、国際問題に関心を持ち、環境問題や表現の自由を訴える若者たちだ。軍事クーデターやトルコからの分離・独立を目指す少数民族クルド人分離主義者によるテロがあった80年代までを知らない。エルドアン政権の実現した安定社会に育ちながら、その「恩恵」を実感することもない。そんな90年世代の目には「エルドアン首相は自由を奪う脅威にしか見えない」(地元ジャーナリストのカドリ・ギュルサル氏)のだという。【イスタンブール大治朋子】

    ◇

 イスタンブールなどトルコ各地で続く反政権デモ。混迷を深めるトルコの現状を、デモの現場から報告する。


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