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国際政治・世界事情

6483チバQ:2013/06/18(火) 19:39:09
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130618/erp13061814080007-n1.htm
ロシア 激化するガス業界の内紛
2013.6.18 14:06 (1/2ページ)[ロシア]

モスクワのクレムリンで、訪露した安倍首相(後列左)、ロシアのプーチン大統領(同右)の前で、日本の企業幹部と握手を交わすロスネフチのセチン社長(右)=4月29日(AP)
 ロシアの天然ガス業界が揺れている。国営ガスプロムが輸出を独占する状況に、プーチン大統領の側近らが率いる企業群がLNG(液化天然ガス)の輸出自由化を要求。シェールガスの世界的な開発拡大でロシア産ガスが劣勢に置かれるなか、大統領も自由化検討を指示した。しかしLNG市場はすでに競争が過熱しており、ロシアがシェアを奪える保証はない。

 「市場を完全に奪われる危険がある」。今年2月、プーチン大統領は政府や企業関係者らを集めた会合で、LNG市場の動向に危機感をあらわにした。

 ロシアは天然ガス埋蔵量で世界首位。しかしLNG市場シェアは3・6%と低迷する。ガス液化技術の立ち遅れなどが原因だが、世界的なガス生産量増大で、ロシアは主力の欧州市場を奪われつつある。ロシアはパイプラインに頼らず輸出先を需要に応じて変更できるLNG生産の強化が必要とされるが、規制でガスプロム1社がガス輸出を独占するなか、取り組みは遅れている。

 そのため大統領は「LNGの段階的な輸出規制緩和」の検討を指示。競争原理を働かせ、生産を加速させる狙いがあるとみられる。ガスプロムは資源を武器にしたロシアの「外交力」を支えてきたとされるが、その戦略にも狂いが生じてきた格好だ。

 輸出自由化を強く要求しているのが、プーチン氏の最側近とされる石油最大手国営ロスネフチのセチン社長だ。ロスネフチはガス市場への進出拡大を狙っており、会議でもセチン氏は「われわれは別の市場にガスを売る。ガスプロムに損害を与えない」などと主張した。

 ロスネフチはガスプロムの戦略策定部門の女性役員を自社に引き抜き、4月にはサハリンでのLNG生産設備建設構想を発表。サハリンにはガスプロムがLNG設備を所有するが、ロスネフチの計画は極東のガス供給体制に影響を及ぼすとみられる。

 プーチン氏の旧友とされる富豪、ティムチェンコ氏が共同保有する独立系ガス大手ノバテクも、ガスプロムの輸出独占に異を唱える。同社はロシア北部でLNG生産を計画しており、ロスネフチと同様にLNGの輸出自由化を求めている。

 5月27日のドイツ公共放送ドイチェ・ウェレ(電子版)によれば、ガスプロムは「海外市場でのロシアのガス会社間における競争の増大は、ガス価格と国家収入の低下を招く」などと反発している。しかしロシアのラジオ局エホ・モスクブイ(電子版)は6月3日、ノバテクの計画に海外企業が参画する方針を示していることを踏まえ「輸出が自由化される可能性は高まっている」と指摘した。

 ただロシア企業が主要輸出先とみなすアジア太平洋向けでは、すでにオーストラリアなどが多くのLNG生産計画を打ち出している。ロシア企業の計画は採算性などが不透明とされ、日本の専門家は「輸出が自由化されてもロシアは今後も厳しい状況に置かれる」とも指摘する。


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