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国際政治・世界事情

6328チバQ:2013/05/21(火) 19:47:27
http://mainichi.jp/select/news/20130521ddm007030029000c.html
シリア:揺らぐ反体制派 リベラル派・同胞団、対立が鮮明化
毎日新聞 2013年05月21日 東京朝刊

 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアの反体制派主要組織「シリア国民連合」の土台が揺らいでいる。ヒット暫定首相の選出から約2カ月たったが、いまだに暫定政府の陣容が決まらず、別組織設立の動きさえ出てきた。背景にはイスラム勢力とリベラル派の内部対立も指摘される。国民連合は23日、トルコのイスタンブールで総会を開き、3月に辞意を表明したハティブ前議長の後任選出や、ヒット暫定首相の処遇などを協議するとみられるが、難航は必至だ。

 23日の総会では、米露が提唱したアサド政権との和平案に関する国際会議への参加問題も議題になるとみられる。米欧は国民連合に反体制派をまとめる役割を期待しているが、国民連合の反体制派内での求心力は低下している。

 今月11日、エジプトの首都カイロで、国民連合と別の反体制派の新組織「シリア民主連合」の設立総会が開かれ、中心メンバーの作家ミシェル・キロ氏が「民主化勢力を結集するには、新しい組織が必要だ」と訴えた。内戦前から反体制運動を行ってきた活動家ら約200人が参加。反体制派の主要戦闘部隊「自由シリア軍」幹部や国民連合を離脱した元幹部も出席した。

 国民連合は昨年11月、反体制派の結集を目指して設立された。内戦後の政権の受け皿としても期待され、日本を含む100カ国以上やアラブ連盟が、シリアの代表として承認した。だが今年3月、ハティブ議長が突然辞意を表明し、きしみが表面化。表向きは「十分な支援を行わない国際社会への抗議だ」と説明したが、多数派の穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団との対立が背景にあると指摘される。

 国民連合幹部によると、ハティブ氏は外国の干渉を嫌い、カタールの支援を受ける同胞団とは折り合いが悪かった。シャラ副大統領を対話相手とする独自の和平交渉案も、アサド大統領の排除を明確にしていないとして同胞団などの猛反発を受けた。一度は慰留に応じたが、再度辞意を表明した。

 3月に暫定首相に選ばれた米在住の実業家ヒット氏を巡っても対立がある。同胞団からは一定の支持を得ているが、自由シリア軍やリベラル派は反発し、人事が滞っている。暫定政府は反体制派の支配地域で活動する予定だったが、そのために必要な自由シリア軍の協力が得られていないのが実情だ。

 ◇「形だけ合流、無意味」−−民主連合参加のジャーナリスト
 新しい反体制派組織「シリア民主連合」に参加したジャーナリスト、ファイエズ・サラ氏(63)がカイロで毎日新聞のインタビューに応じ、米欧が反体制派のまとめ役として期待する「シリア国民連合」について「反体制派の一部に過ぎない。アサド政権打倒の目的は共有しているが、一緒に行動する必要はない」と述べ、反体制派の統一化に否定的な見解を示した。

 サラ氏は反体制派約250人が民主的体制への平和的移行を2005年に呼びかけた「ダマスカス宣言」の起草者の一人。過去に3度投獄されている。

 反体制派について「日本や米国でも野党勢力が統一されていないように、シリアにも多様な考え方がある。形だけの合流には意味がない」と指摘。民主連合の活動方針を「民主主義を通じて、自由で平等な社会の実現を目指す」と説明した。

 一方、政権側との戦闘で重要な役割を果たしているイスラム過激派については「彼らが望むイスラム国家には賛同できない。将来的な脅威にならないよう注意を払っている」と述べた。またアサド政権が「ロシアやイランなどの支援で力を保っている」と指摘。「国際社会が真剣に取り組めば、アサド政権を政治対話に参加させることも可能だ」と述べた。

 サラ氏はダマスカスで活動していたが、今年2月に出国した。【秋山信一】


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