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国際政治・世界事情

6327チバQ:2013/05/20(月) 22:13:52
http://mainichi.jp/select/news/20130519ddm007030164000c.html
メルケルの闘い:/5止 「反ユーロ」じわり 総選挙前、波乱の予兆
毎日新聞 2013年05月19日 東京朝刊

 「共通通貨という誤った政策のせいで欧州の人々は互いに憎しみあっている。今こそ、それを変えよう!」。ドイツの有力紙フランクフルター・アルゲマイネなどで長年、政治記者として活躍したコンラート・アダムス氏の演説が、大きな拍手で度々中断する。ベルリン市内のホテルで4月14日に開催された新党「ドイツのための選択肢」の初の党大会。約1500人の支持者が詰めかけた。

 米国やオランダの大使館からの来賓が紹介された時は拍手が湧いたが、欧州連合(EU)からの出席者には会場が一瞬どよめき、小さなブーイングが起きた。無理もない。新党が掲げるのは、欧州共通通貨ユーロからの脱退と、旧通貨マルクの復活なのだ。

 戦後の欧州が進めた「欧州統合」の成果の一つがユーロだ。だが09年以降の欧州債務危機で各国の対立が表面化。欧州最大の経済力を誇るドイツでは、国民の税金がギリシャやキプロスなど財政危機国の救済につぎ込まれることへの反感が根強く、メルケル政権の2期目(09〜13年)はこの対応に追われた。

 新党の支持基盤は保守層。党大会出席者もスーツ姿の身なりの良い中高年層が目立った。精神科医クリストフ・ハイマンさん(55)は「連立与党を支持してきたが、ユーロ以外に選択肢がないという首相の説明にはうんざりだ」と憤る。会場には、旧通貨マルク紙幣を胸に張った男性の姿も見られた。

 新党は他国の「反ユーロ政党」にありがちな国家主義や移民排除など極右的スローガンは掲げていない。この日の党大会で採択した選挙公約には、教育重視など一般有権者にアピールできる政策も盛り込み、9月の連邦議会選(総選挙)で議席獲得に必要な「得票率の5%以上」を目指す。

 だが皮肉な事態も想定される。仮に新党が躍進してメルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟などの票を奪った場合、メルケル首相は中道左派の社会民主党と「保革大連立」に走る可能性が高くなる。社会民主党は伝統的に「親欧州」のため、結局、より親ユーロ色の強い政権が生まれることになるのだ。

 メルケル政権2期目末期に登場した新党が、波乱を呼ぶ可能性も出てきた。ドイツ、そして欧州の行方を左右する総選挙まで、半年を切っている。【ベルリン篠田航一】=おわり


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