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国際政治・世界事情

6325チバQ:2013/05/20(月) 22:11:28
http://mainichi.jp/select/news/20130517ddm007030159000c.html
メルケルの闘い:/3 「人権」封印、対中傾斜 輸出額、5年で倍増
毎日新聞 2013年05月17日 東京朝刊

 2011年9月、ベルリンの議員会館でドイツのゲアハルト・シュレーダー前首相(69)のインタビューを終え、握手して席を立とうとすると、シュレーダー氏が尋ねてきた。

 「そうそう、コイズミは元気か。大好きなんだ。また会いたいと思っているんだが」。在任中の主な日本側パートナーだった小泉純一郎元首相のことだ。シュレーダー氏は取材後しばらく、かつてワーグナーのオペラを小泉氏と一緒に鑑賞した思い出などを懐かしそうに振り返っていた。共に離婚経験者で、関係者は「2人はよく離婚と女性の話をしていた」と話す。よほどウマが合ったらしい。

 だが05年に就任したメルケル首相はこの8年間で、計7人(安倍晋三首相は2度)の日本の首相と対面。信頼関係を築く前に首相が次々に代わる日本を横目に、存在感を高めたのは中国だった。

 欧米で今、中国を無視できる国はなく、ドイツも例外ではない。メルケル政権の2期目(09〜13年)は特に経済面で結び付きを強め、12年の対中輸出額は666億ユーロ(約8兆6580億円)と、07年の2倍以上に急増した。「中国とドイツは世界で最も重要な製造業大国。世界の技術革新と発展に大きな役割を果たす」。昨年4月、ドイツを訪問した温家宝前首相は、世界経済をけん引する互いの強さを自賛した。昨年8月に訪中したメルケル首相も、中国の人権問題などへの批判を封印して経済協議に集中し、「(中国に)飼い慣らされた首相」(シュピーゲル誌)とまで酷評された。

 だが表舞台で緊密な両国も、裏では激しいさや当てを演じる。特にドイツが神経をとがらせるのが、中国からのサイバー攻撃や産業スパイだ。技術大国ドイツが誇る科学・軍事情報は絶好の標的となり、情報機関・ドイツ憲法擁護庁の12年報告書によると、最近は新聞社の特派員などに扮(ふん)した中国人スパイが、ドイツの官僚や学者、兵士に接触し、「贈り物や食事接待、中国旅行手配」攻勢で人間関係を深め、情報を聞き出しているという。

 昨年11月、メルケル首相は北京に密使を送り、中国高官にスパイ行為を中止するよう求めた。「このやり取りは外交上の一切の記録に残さないことで双方が合意した。中国にとことん気を使っている」。中国に詳しい与党筋はそう解説する。

 中東諸国への武器輸出増大など、メルケル政権2期目には新興国への経済的傾斜も議論になった。独外交政策協会のエーベルハルト・ザントシュナイダー教授は分析する。「戦後、欧州統合と対米協調の2本柱だったドイツ外交に、新興国が登場し始めた。経済重視の実利的外交か、人権重視の価値観外交か。両派の対立が近年は特に高まっている」【ベルリン篠田航一】=つづく


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