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国際政治・世界事情

6321チバQ:2013/05/20(月) 21:48:21
http://mainichi.jp/select/news/20130520ddm007030014000c2.html
/ローマ法王:就任2カ月 法王、動く バチカン抜本改革着手 他宗教との対話に意欲
毎日新聞 2013年05月20日 東京朝刊

 【ローマ福島良典】南米アルゼンチン出身のフランシスコ・ローマ法王(76)が19日で就任から2カ月を迎えた。社会的弱者に寄り添う「貧者の教会」をモットーに掲げ、スキャンダルで揺れたバチカン(ローマ法王庁)の改革を進める路線を打ち出している。また欧州中心の傾向があった前法王ベネディクト16世(86)と異なり、日本を含めたアジアに対して強い関心を寄せ、国際社会に積極的に関わる姿勢を示している。

 ◇しがらみ少なく
 焦眉(しょうび)の急は、法王庁の資金運用・管理を担当する宗教事業協会(バチカン銀行)のマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑と、聖職者による児童への性的虐待という、2大スキャンダルで傷ついたバチカンの立て直しだ。

 「法王庁とのしがらみが少ない現法王はベールに包まれていたバチカン銀行にメスを入れるなど抜本的な改革に取り組むだろう」。イタリア誌レスプレッソのサンドロ・マジステル記者は予測する。

 バチカン銀行総裁は14日、資金の動きの透明性を高めるため、今年末までにインターネット上で貸借対照表の公開を始めると発表。また、法王は性的虐待根絶の対策立案を担当司教に命じるなど対応に乗り出した。

 改革に世界各地の聖職者・信徒の声を反映するため、地域を代表する8人の枢機卿で作る顧問団も新設。今年10月に初会合を開き、教会のあり方について助言するほか、バチカンの憲法・使徒憲章「パストル・ボヌス」の改正を検討する。

 ◇アジアに強い関心
 外交筋は、「法王は日本に関心がある」と指摘する。出身母体のイエズス会は日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエル(1506〜52年)を生んだ。法王はブエノスアイレス大司教時代にインタビューで「日本に宣教に行きたかったが健康上の理由でかなわなかった」と明かしている。

 今年は7月にブラジルを訪問するが、来年の訪問先候補に日本と韓国が浮上している。日本への思い入れに加え「韓国人殉教者124人を(聖人の前段階の)『福者』に認定する列福式が来年中に開催される見通し」(韓弘淳・駐バチカン韓国大使)のためだ。

 アジアへの関心は発言からもうかがえる。駐バチカン外交団との会見(3月22日)で国交のない中国を念頭に「外交関係を持っていない国々と歩みを始めたい」と呼びかけ、復活祭ミサ(3月31日)で朝鮮半島に「平和と和解」がもたらされるよう祈った。潘基文(バンキムン)・国連事務総長との会談(4月9日)でも朝鮮半島情勢を協議した。

 バチカンにとって現代社会の宗教離れは頭痛の種。法王のアジア重視の背景には「非カトリック教徒の割合が高く、宣教による信徒数拡大の余地がある」(宣教関係者)という事情もある。

 ◇「貧困」「弱者」テーマ
 イスラム教やユダヤ教など他宗教の聖職者と面会し、対話を深める姿勢も目立つ。ユダヤ教の過ぎ越し祭(ペサハ)にあたりローマのユダヤ教チーフラビのリッカルド・ディ・セーニ師(63)に「私のために祈ってほしい」と書簡を送った。

 宗教対話を推進する「テベレ対話協会」のムスタファ・チェナプ・アイデン氏(35)は法王が中世イタリア・アッシジの聖フランシスコから名前を取った点に「イスラム教との対話に向けたメッセージ」を見る。キリスト教徒とイスラム教徒が聖都エルサレムの争奪戦を繰り広げた十字軍時代、聖フランシスコは「敵であるエジプトのスルタン(君主)に会いに行った」とされるためだ。

 世界を飛び回り「空飛ぶ聖座」と呼ばれた故ヨハネ・パウロ2世は、1986年に他宗教指導者をアッシジに招いて対話に弾みを付けた。「貧者の教会」を目指すフランシスコ法王の進める宗教間対話は、貧困撲滅や弱者救済などが主要テーマになりそうだ。


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