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国際政治・世界事情

6311チバQ:2013/05/18(土) 00:08:30
http://mainichi.jp/select/news/20130517dde041030004000c.html
豊かさの陰で:ナイジェリアから/5止 問われる、支援の形
毎日新聞 2013年05月17日 東京夕刊


補習授業でアルファベットを習うスラムの子どもたち。見守るサンゴサンヤさん(奥)の目も真剣=ナイジェリア・ラゴスで
写真特集へ 「O(オー)はオレンジのO、P(ピー)はパイナップルのP!」

 ラゴスのゴミ捨て場にできたスラム近くの「教室」から子どもたちの元気な声が響く。アルファベットの暗唱だ。別の部屋では上級生が数学の授業を受けていた。

 地元のNGO「LOTS(ロッツ)」は、スラムの子どもたちのために放課後の補習授業を開いている。責任者のトルロペ・サンゴサンヤさん(30)は「学校には行っているけれど、英語の読み書きも満足にできない子が多い。教育の質が低いからです」と狙いを語る。

 近隣の小学校では80人近い児童を1人の教師が教えていた。隅まで目が行き届くはずがない。サンゴサンヤさん自身、学校に通っていたにもかかわらず、10歳までほとんど読み書きができなかった。

 LOTSは補習のほかにも、ゴミに囲まれて暮らす子どもたちに外の世界を知り夢を持ってもらうため、富裕層向けに誕生したショッピングモールに連れ出すなど多様なプログラムを組む。補習を受ける少女(13)は「将来の夢は医者」と笑顔を見せた。

 同国では近年、LOTSのような草の根支援活動が広がっている。ユニセフ(国連児童基金)現地事務所によると、子ども関連のNGOだけで50以上。支えているのは個人や海外からの寄付だ。2年前にはNGOや政府関係者、警察、弁護士らを結ぶ「子どもの保護連絡会」もできた。

 サンゴサンヤさんはこうした取り組みを評価しつつ、課題を挙げる。「保護しても、親の経済力がなければ同じことを繰り返す。必要なのは、物事を包括的にとらえる『システム・シンキング』。各分野の団体が強みを生かして協力し合えば、もっと良くなるはず」

    ◇

 アフリカへの支援策について話し合う第5回アフリカ開発会議(TICAD)が6月1〜3日、横浜市で開かれる。経済成長を通じた貧困解消を主要な柱に、投資促進策などが話し合われる予定だ。

 だが、経済成長の恩恵は一部に集中し、多くの人々は取り残されがちだ。それは、大陸のリーダーとして知られるナイジェリアで極端なまでの姿で現れていた。アフリカ研究者の島田周平・東京外大特任教授は強調する。「投資増大がもたらす格差問題には十分な留意が必要だ。アフリカの政府は新しい問題に直面することになるが、人間開発や社会開発の分野で日本が協力できる面は多い」【ナイジェリア・ラゴスで町田結子】=おわり


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