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国際政治・世界事情

6310チバQ:2013/05/18(土) 00:07:54
http://mainichi.jp/select/news/20130516dde041030023000c.html
豊かさの陰で:ナイジェリアから/4 政府不信で自宅出産
毎日新聞 2013年05月16日 東京夕刊


診療所で次女を出産した女性は「スタッフも信頼できる人ばかりなのに」と自宅出産にこだわる知人らを思いやる=ナイジェリア・ラゴスで013年4月15日午後0時33分(日本時間午後8時33分)、町田結子撮影
写真特集へ 「診療所でのお産は無料なのに、私の友達は自宅で出産したの。お金を取られると思ってるみたい」 

 ナイジェリアの旧都ラゴスの公立診療所。2月に出産した次女の予防接種に来た母親(29)が、我が子を抱きながら打ち明けた。自宅での出産には医師や助産師の立ち会いはなく、危険が伴う。

 国連児童基金(ユニセフ)によると、直近の同国の妊産婦死亡率は10万人当たり840人。新生児死亡率は1000人当たり40人で、共にアフリカ平均(590人と33人)を大きく上回る。5歳未満児の死亡率は1000人中143人で世界ワースト12位だ。

 安全に出産してもらおうと、ラゴス州政府は昨秋から州内の全287診療所での自然分娩(ぶんべん)を無料にした。乳幼児への予防接種は全て無料という全国統一サービスの周知にも力を入れる。それでも、いまだに6割以上の妊婦は自宅で伝統的スタイルで出産し、3割は出生登録もしない。なぜか。

 背景には政府に対する根強い不信感がある。「どうせ何もしてくれない、期待もしていない、と諦める住民が多い」とユニセフ現地事務所の泉紀子さん(46)は説明する。

 地方にも度々足を運ぶ泉さんは、公共サービスに対する住民の不満を何度も耳にした。役場に行けば金を要求され、相次ぐ公務員給与の遅配・欠配で教師は学校に来ない−−。同国北部の別の州ではそんな状況に見切りをつけた住民が、自分たちで教師を雇い、学校を運営していたという。

 世界の汚職を監視する国際NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」による腐敗認識指数ランキングでは、ナイジェリアは176カ国・地域で139位(2012年)と最低レベル。腐敗は信頼の欠如を招き、子どもの命を奪うことにもつながる。

 富裕層が集まるラゴス・アイランド地区と貧しい地域の間で妊産婦死亡率が3倍近い差が出るなど、州内格差が激しいラゴス。それでも国を代表する地域として、必死の取り組みや啓発を続ける。

 泉さんは言う。「住民に期待され信頼されるよう、まずは行政側が変わらないといけないんです」【ナイジェリア・ラゴスで町田結子】=つづく


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