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国際政治・世界事情

6309チバQ:2013/05/18(土) 00:06:50
http://mainichi.jp/select/news/20130515dde041030064000c.html
豊かさの陰で:ナイジェリアから/3 貧富の格差、発想にも
毎日新聞 2013年05月15日 東京夕刊


ゲートで封鎖された橋。オデさん(右)は貧富の「意識の差」の象徴と指摘した=ナイジェリア・ラゴスで
写真特集へ 片側2車線の真新しいスマートな橋。完成しているようだが、両端は鉄のゲートで封鎖されていた。侵入を防ぐため複数の警備員が目を光らせる。

 社会問題を取材する全国紙の記者、オンチェ・オデさん(29)が言った。「見てください。これが、金持ちと貧困層の考えの違いを浮き彫りにした橋。『メンタルギャップ』の象徴です」

 ナイジェリアの商都ラゴスでも代表的な、二つの高級住宅街を結ぶ全長3キロのレキ−イコイ橋。官民連携で5年前に始まった工事は昨年完了したが、「通行料が高すぎる」と反発を招き、いまだに開通に至っていない。

 片道最低500ナイラ(約300円)。富裕層には大した額ではないが、周辺のスラムの住民にとっては大問題だ。通行料は乗り合いバス料金にも影響する。「金持ちの発想で安易に考えるから、こういうことになるんだ」とオデさんは嘆いた。

 オイルマネーに沸くこの国の格差はすさまじい。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、月収10万ナイラ(約6万円)以上の中所得層以上は推定90万人(2008年)で、人口1億6600万人の1%以下だ。一方、国民の7割は1日1・25ドル(約126円)以下で暮らす。

 ポルシェが月に50台売れ、富裕層をターゲットにした外資系ショッピングモールも増えるラゴス。モール内には衣料品や電化製品など各売り場のほか、映画館やフードコートも。英国留学から一時帰国中の娘を連れて車で買い物に来た男性(34)は、石油関連会社で働いているといい、「経済はこれからもっと良くなる」と笑った。

 だが、国の成長を象徴するこの都市には、スラムも100以上ある。「富裕層は国家権力から富を得ている」と貧困層は不満を抱いている−−国際機関の現地スタッフらが語るこの国の問題点だ。

  ◇

 封鎖されたままの橋のたもとには高級住宅街が広がり、家々の多くが3メートルを超える塀に囲まれる。新聞記者のオデさんは熱っぽく語る。

 「政治家は富を囲い込み、自分の周りに高い壁を造ることばかりに熱心だった。やってほしいのは、金持ちのための橋づくりではなく、国民が力を発揮できる『道』づくりなんです」【ナイジェリア・ラゴスで町田結子】=つづく


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