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国際政治・世界事情

6297チバQ:2013/05/15(水) 20:51:24
http://mainichi.jp/select/news/20130511ddm007030079000c.html
惑うアラブ:革命後のエジプト/4 9歳児が政権批判 自由と抑圧、せめぎ合う社会
毎日新聞 2013年05月11日 東京朝刊

 <惑(まど)うアラブ>

 エジプト東部ハルガダで4月28日、教員養成学校の開校式があった。出席したゴネイム教育相の前で、小学5年のハビーバ・ヤヒアさん(9)が手ぶりを交えて詩を披露した。

 「祭りで羊が私をぶった。だけどそれは高くつくわ。お前を焼き尽くしてやる」

 約200人の出席者はざわついた。モルシ大統領の出身組織の穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団は、上意下達の徹底ぶりから「羊の群れ」と皮肉られている。出席者はハビーバさんが政権批判をしていることに気づいたのだ。

 ハビーバさんは3分間の朗読を終えると、教育相の前に進み出て「革命で国は何も良くならなかった」と訴えた。教育相が「ここで言わなくてもいい」とやんわりと言うと「小さな声で詩は読めない」と決然と返した。

 式典後、詩を作った父ヤヒアさん(51)の携帯電話が鳴った。同胞団系の自由公正党の党員からだった。「よくあんなことを言わせたな」。嫌がらせの電話は数十件続いた。産婦人科医になるのが夢だというハビーバさんは「脅しは怖くない。私はただ自分の国が心配なの」と話す。

 「パンと自由、社会正義を」。2011年の革命で強く叫ばれたのは、基本的人権の保障だった。打倒された前政権下では、汚職と並び言論や思想の統制への不満が強かった。

 「独立系メディアでも編集責任者は政権のスパイ。事実上の検閲をしていた」。イスラム教組織が専門の記者、モウニール・アデーブさん(36)は革命前を振り返る。だが昨年6月に発足したモルシ政権や同胞団も、批判的なメディアは「反イスラム」などと攻撃する。アデーブさんは「前政権ほど巧みではないが、検閲したがっているのは明らかだ」と指摘する。

 一方、イスラム教の立場から自由を求める声もある。4月16日、カイロ中心部にある内務省の前で、イスラム教の預言者ムハンマドさながらの顎(あご)ひげを蓄えた10人の男性警察官が、座り込みをしていた。ハニ・エル・シャキリさん(30)はキャリア10年。世俗主義のムバラク前政権下で、イスラム教の影響を想起させる顎ひげは厳禁だった。「革命で自由になったはず」と上官にひげを生やしたいと申し出たが、休職処分となった。

 裁判所は2月、シャキリさんらにひげを生やすことを認める判決を出したが、内務省は無視して復職を拒んでいる。強権体制の象徴だった内務省は今も前政権の影響が色濃いと指摘されている。「私は過激派でも何でもない。ただ預言者を見習いたいだけなんだ」。シャキリさんが声を落とした。【秋山信一】=つづく


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