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国際政治・世界事情

6295チバQ:2013/05/15(水) 20:49:17
http://mainichi.jp/select/news/20130509ddm007030166000c.html
惑うアラブ:革命後のエジプト/2 イスラム、影響力拡大 スカーフ着けぬと髪切る
毎日新聞 2013年05月09日 東京朝刊

 「先生に髪の毛を切られたの」。2012年10月10日、エジプト南部ルクソールで農業を営むベルベシ・ハイールさん(41)宅に、小学6年生の長女モナさん(12)が泣きながら帰ってきた。リボンで結ったポニーテールの毛先が、数センチ短くなっていた。

 「女の子はスカーフをかぶってこなければ、ハサミで髪を切ります」。ニカブ(目以外を覆うベール)を着用した化学担当の女性教師が児童たちに告げたのは、その1週間前だった。モナさんは嫌々、言う通りにしたが、事件の前日、他の教師に「似合わないね」とからかわれた。

 翌日、スカーフを着用していないモナさんを女性教師はしかった。クラスメートの男児が差し出したハサミでモナさんの髪を切り、約35分間の授業中、両手を上げた状態で教室の前に立たせた。

 マフムード副校長(48)によると、この地域では中学生からスカーフを着用するのが一般的で、小学6年の女児20人のうち着用者は5人。熱心なイスラム教徒だという教師は学校の調査に「地域の習慣に合わせようとした」と釈明したが、教育省に異動になった。

 エジプトでは11年の革命後、イスラム教の影響力が拡大したと指摘される。イスラム教徒が国民の約9割を占めるが、世俗主義のムバラク前政権下では、イスラム教を厳格に社会に適用する動きは抑えられた。

 だが革命後、穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が政権を握った。イスラム教に従って髪をスカーフなどで覆う女性や、預言者ムハンマドに倣ってあごひげを蓄える男性も増えた。こうした潮流が極端な形で社会に顔をのぞかせる例も出てきた。

 「保釈前に80回のむち打ちをせよ」。4月14日、中部ミニヤ県マタイの警察署で、署長らが検事の「命令」に頭を悩ませていた。同日未明、会社員の男(30)が路上で泥酔した容疑で逮捕された。通常は保釈金を支払えば保釈される事件だが、検事は勝手にイスラム法(シャリア)に基づくむち打ちを命じたのだ。しかも指示書には「実行しなかった場合、汚職行為とみなす」と記されていた。シャリアに基づき「担当警察官の手首を切り落とす」という意味だという。エジプトの通常の刑事手続きから逸脱した、法的根拠のない内容だ。

 検事は普段からコーラン(イスラム聖典)を持ち歩く、物静かな男性だという。署長らが検察上部に相談した結果「命令」は撤回され検事は更迭された。

 ただ検事の主張は一定の理解も得ている。事件を担当した警察官はこう明かす。「厳罰が実行されれば、犯罪も減るはずだ。むち打ちに賛成した同僚も多い」【秋山信一】=つづく


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