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国際政治・世界事情

6283チバQ:2013/05/14(火) 00:19:20
http://mainichi.jp/select/news/20130513k0000e030176000c.html
ナイジェリア:路上生活の子10万人 成長で広がる格差
毎日新聞 2013年05月13日 15時00分(最終更新 05月13日 15時21分)


 ◇暴力、犯罪の温床にも
 すし詰めになった乗り合いバスや長距離バスがひっきりなしに入ってきては、人々をはき出す。その人の波を縫うように、飲み水を売り歩いたり、頭に大きな荷物を乗せて運ぶ駄賃稼ぎの子どもたちがいた。中には5〜6歳にしか見えない子もいる。アフリカ最大の人口2000万人に達したとの説もあるナイジェリアの旧都ラゴス。この街に暮らすストリートチルドレンは10万人を超えたと言われる。

 豊富な石油資源を背景に経済成長を続けるナイジェリア。首都の地位を譲った後も商業の中心であるラゴスには人口流入が続く。中でも最大のバスターミナルがあるオショディ地区は、玄関口として多くの人が集まる。地区の男性自治会長、パスト・オグンラナさん(67)は両手を振り上げながら説明した。「毎日たくさんの子どもたちがやってきて、住みつく。手助けしようにも追いつかない」

 そんなストリートチルドレンには、仲間たちだけのルールがあった。

   ◇


 地元NGO「チャイルドライフライン(CLL)」が運営する郊外の少年保護教育施設。エマニュエル・サリー君(12)も、オショディで約1カ月路上生活した後、ここで暮らすようになった。

 路上生活中は年長のリーダーの指示で、バス乗降客らの荷物運びを稼ぎ口にした。受け取れるのは1日50〜100ナイラ(約30〜60円)。だが、全額リーダーに渡す。代わりに食事のビスケットを受け取る。それがルールだった。

 母と兄弟3人で東部の州から叔母を頼って来たが、学校に行かせてもらえず、家を出た。

 路上では、顔や頭を毎日のように殴られたという。「誰に?」「なぜ家を出たの?」。質問を重ねると、大きな瞳が潤んだ。

 施設の職員が代わりに語った。「子供たちは多くを語らないが、親に追い出されたり、自分で稼ぐよう命じられたケースも多い」

   ◇

 CLLは市中心部でも一時保護施設を運営し、毎月、少年少女が400人以上連れてこられる。男性プログラムマネジャーのマチルコ・ボイさん(36)は「路上生活が長引くほど集団から引きはがすのは難しくなる。そのため早期保護が不可欠だ」と語る。

 ストリートチルドレンの各グループは、それぞれの勢力拡大を狙い、「新人」が来ると引き込みを狙う。帰属の印として、細い肩には間もなく、十字架やサソリなど集団ごとに違うタトゥーが刻まれる。集団への忠誠の証しは、体で示す。それもルールだった。

 ボイさんは明かす。「集団内の論理に染まり、窃盗など犯罪に走る子もいる。結局、多くの子どもたちが路上に出るのは、経済的に追い詰められた親が多いから。この国は紙の上では確かに成長を続けている。でも、これが現実なんです」

  ◇

 経済成長の恩恵を受ける富裕層が誕生する一方、国民の7割は1日1.25ドル(約126円)以下で暮らすアフリカの大国。富と金が集まる街には、とてつもない格差が横たわっていた。【ナイジェリア・ラゴスで町田結子】

 ◇ ナイジェリア連邦共和国
 日本の約1.3倍に当たる人口1億6600万人のアフリカ一の大国。石油収入により近年は7%前後の高い経済成長率を維持している。250以上の民族が混在。イスラム教徒が多い北部に対し、石油資源が豊富な南部はキリスト教が浸透する。1960年の独立後、民族対立などを背景に激烈なビアフラ内戦(67〜70年)が発生。現在も過激派によるテロ事件が相次ぐ。南西部のラゴスが首都だったが、地域間融和のため91年に国中央部のアブジャに遷都した。


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