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国際政治・世界事情

6243チバQ:2013/05/09(木) 00:12:40
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130508/erp13050810090003-n1.htm
プーチン露大統領、復帰1年 抑圧と迎合、危うい安定
2013.5.8 10:06 (1/2ページ)[ロシア]

プーチン露大統領
 ■反政権運動退潮も不満鬱積

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアの最高実力者、プーチン氏が通算3期目の大統領に就任して7日で丸1年となった。プーチン氏はこの間、反政権派に対しては抑圧、自らの支持基盤である地方の保守層にはバラマキと硬軟両様の政策で臨み、「安定」を確保している。だが、プーチン氏の後継候補が一向に見えず、都市部を中心に反政権機運が鬱積している現状には、政権の中長期的な行方を読めない危うさがある。

 「プーチンは泥棒だ」「自由なロシアを」−。6日、厳戒態勢のモスクワ中心部で行われた反政権デモ。主催者発表で約3万人が集結し、プーチン退陣や政治犯の釈放を求めた。

 だが、プーチン氏の就任前にはデモが最大10万人超まで膨らんでいただけに、反政権運動の退潮は明白だ。反政権派指導者の1人、ポノマリョフ氏は「統一的なリーダーや政策を欠き、当時の(大衆の)エネルギーを生かせなかった」と顧みる。

 プーチン氏は就任後、大都市部の中産階層に高まった反政権機運に「締め付け」で応じた。集会に関する「違反」の厳罰化や非政府組織(NGO)の統制強化など、反政権派や市民団体を萎縮させる新法を相次いで制定。3月には著名人権団体を含む数十のNGOが捜査当局による一斉捜索を受け、反政権派の有力ブロガー、ナワリヌイ弁護士は横領容疑などで起訴された。

 他方、保守層の支持固めを狙った大衆迎合的な姿勢も鮮明だ。医師や教員の給与引き上げ、軍需産業支援といったバラマキ公約を全て実現すると、任期の6年間で4兆8千億ルーブル(約15兆3千億円)の支出増になるとみられている。欧米への強硬姿勢にも保守層を意識している側面がある。

 「プーチン氏を支持している中核は、政権の統制下にある主要テレビから情報を得ている地方住民や、国家予算に生活を依存している人々だ」。独立系世論調査機関「レバダ・センター」のボルコフ氏はこう分析し、「プーチン氏は当面、この層の“忠誠”を確保できるだろう」と話す。

 しかし、60%を超えるプーチン氏の支持率も長期的には低落傾向にある。大統領選後、目標を失った反政権派は分裂と迷走を続けているが、6日のデモが示したように、政権への不満はくすぶり続けてもいる。

 ボルコフ氏は「国民の不満や怒りが一定限度を超え、何かのきっかけさえあれば、現在の安定は容易に崩れうる」とも指摘する。

 最大の不透明要素は経済だ。昨年の資本流出はビジネス環境の悪化を背景に568億ドル(約5兆6300億円)に達し、今年の経済成長は主要新興国で下位の3%強にとどまる見通し。政権のバラマキ支出に国際石油価格の急落などが重なった場合の打撃は大きい。

 プーチン氏の後継者も政権批判の受け皿も見えず、議会や選挙、司法など国家システム全般への不信感は増している。いつか来る政権交代の形は、まだ全く予測できないのが現実だ。


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