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国際政治・世界事情

6225チバQ:2013/05/06(月) 22:32:18
 <ベルサニ氏が最大の敗者>

 最大の敗者が民主党を率いてきたベルサニ氏であることは疑う余地がない。ベルサニ氏は総選挙前の大幅リードを守れず、繰り返しの拒否にもかかわらずグリッロ氏との連立樹立を押し通そうとした。

 ベルサニ氏が抱えていた問題は、中道左派の分裂を招いた主な原因でもある。勢力内の左派は長年の政敵であるベルルスコーニ氏と手を組むことを容認できず、レッタ新政権に対しては譲歩する姿勢がみられるものの、いつでも分裂する可能性があるとも言える。

 最大の勝者はナポリターノ大統領だ。ジョンズ・ホプキンス大学のジャンフランコ・パスキーノ教授はロイターに対し、「ナポリターノ大統領は断固とした行動を取ってきた。彼ではなかったら、憲政の主要な危機に陥っていたかもしれない」と指摘した。

 ナポリターノ大統領は1週間前の就任演説で、議員らを厳しく非難し、もし責任ある行動を取らず、政権を樹立しなければ辞任する姿勢を鮮明にした。

 2月の選挙でのグリッロ氏の圧倒的な成功は、典型的な政治家にとっては依然として脅威ではあるものの、選挙以降は影響が薄れてきている。

 軽率で扇動的な声明など、一連の行動が支持低下につながった可能性があり、既存政党による信頼できる政権発足も逆風となるようだ。

 ジョンズ・ホプキンス大学のパスキーノ氏は「グリッロ氏は敗北に向かっている。彼が持つ議会での力を極めて巧みに利用してきたというわけではなく、支持を失いつつある」と述べた。

 レッタ氏の成功も、グリッロ氏の支持をさらに脅かすものかもしれない。

 レッタ氏はあまり脚光を浴びることはなかったが、民主党内の右派からは尊敬を集め、新政権は有権者の変化を求める声の多くに応じられるようだ。

 イタリアの首相としてはこれまでで3番目に若く、閣僚の顔ぶれも平均年齢が53歳と、これまで多くの政権とは対照的。また21人のうち、過去最多の女性7人が閣僚入りした。閣僚の知名度も低く、腐敗した政治上の「カースト制度」が支配的になっている状況の打開を求める有権者の要求に見合っている。

 コメンテーターのロマーノ氏は「グリッロ氏の票は借りてきた票、抗議の票、誰かへの反対票だと確信している。もし政権運営がうまく運んで、状況が改善し、失業率のトレンドが変わり、レッタ氏の支持が拡大すれば、グリッロ氏の票は逃げていく」と指摘した。

 (Barry Moody記者;翻訳 青山敦子;編集 佐々木美和)


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