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国際政治・世界事情

6212チバQ:2013/05/06(月) 18:39:56
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130505/mds13050522030004-n1.htm
化学兵器使用疑惑 動くかシリア内戦
2013.5.5 22:01 (1/3ページ)[政変・反政府デモ]

 内戦が続くシリアでアサド政権が化学兵器を使用した疑いが強まり、「外交的解決策が最良の道」としてきたオバマ米政権を揺さぶっている。週内にはケリー国務長官が、アサド政権の後ろ盾となっているロシアを初訪問し、事態打開に向けた協力を迫る。シリアへの軍事介入に消極的な米国が、ロシアからどこまで具体的な協力を引き出せるか注目される。

■米国、避けたい「新たな戦争」

 【ワシントン=犬塚陽介】「化学兵器使用はゲームチェンジャー(状況を一変させること)になる」

 4月30日の記者会見で、オバマ大統領はアサド政権にこう警告を放った。

 化学兵器の使用を「レッドライン(越えてはならない一線)」と繰り返してきた大統領の一言に会見場は色めき立ったが、「軍事行動を意味するのか」と問われた大統領は「可能な選択肢を再考しなければならないという意味だ」とすぐさまトーンを弱めた。

 イラク戦争を終結し、アフガニスタンでの戦争が最終局面にある米国は、イスラム社会で新たな戦争に打って出る選択肢は避けたいのが本音だ。

 飛行禁止区域設定などの限定介入は可能だが、シリアの防空能力は高いうえ、陸上部隊の投入がなければ戦況を変えるまでには至らない。

 国防総省によると、内戦の犠牲者の9割は銃撃や砲撃で死亡しており、飛行禁止区域を設定する“形式的”な介入で「(アサド政権崩壊を)成し遂げられるかは疑問」(デンプシー統合参謀本部議長)との見方が支配的だ。

 このため、「外交的解決」の道筋としてオバマ政権が力を入れるのがロシアの懐柔だ。シリア沿岸に海軍補給基地を持つロシアは、米国が作戦立案を主導したリビア型の多国籍軍による軍事介入を警戒、国連安全保障理事会の制裁決議案には中国と協調して拒否権を3度行使した。

 ケリー長官はアサド政権が使用する兵器は「ロシアからも流入している」と繰り返し批判。反体制派への武器供与の検討もロシアを牽(けん)制(せい)する狙いがある。

 ロシア側の発表によると、ケリー長官は7、8日にモスクワを訪問する予定で、アサド政権に対する国際社会の圧力が強まる事態を見越し、ロシアに協調を求める。米露両大統領は6月に首脳会談を行う予定で、まずはケリー長官がプーチン大統領に対応を迫る見通しだ。

■アサド政権、足元見透かし攻勢継続

 【カイロ=大内清】アサド政権はシリア問題に深入りしたくない米国のためらいを見透かし、反体制派への攻勢を今後も続けるとみられる。

 シリア内戦ではこれまでに7万人以上が死亡、国外に脱出した難民は200万人に上るとされる。反体制派は北部を中心に支配地域を拡大しているものの、政権側は北部の最大都市アレッポや首都ダマスカス周辺の要所を維持。現時点で戦局に大きな変化をもたらし得るとすれば「外国からの本格的な軍事支援や介入しかない」(外交筋)とみられている。

 シリアと同様、反政府デモが政権側と反体制派との戦闘に発展した2011年のリビア内戦では、英仏を中心とする北大西洋条約機構(NATO)が軍事介入に踏み切ったのを機に、一気に政権崩壊が進んだ。

 装備面で劣るシリア反体制派の基本戦略も、国際社会に訴えかけてその後押しを最大限に引き出す点にある。ただ、反アサドの急先鋒(せんぽう)であるカタールなどの肝いりで昨年11月に結成された統一組織「シリア国民連合」は相次ぐ内紛で未熟さを露呈しているほか、反体制派内には国際テロ組織アルカーイダに共鳴する勢力も混在しており、「アサド後」の十分な受け皿とはなっていないのが現実だ。

 対するアサド政権は、外国の軍事介入を回避しつつ、周辺国からの義勇兵流入が続いている反体制派に打撃を与え、支配地域を維持することに主眼を置く。

 3月の北部アレッポ周辺でのサリンの使用が事実だと証明されれば、それは、国際社会、とりわけ米国がどこまでアサド政権側の兵器使用を“許容”するかを瀬踏みする意味合いをも含んでいたとみられる。

 アサド政権側が、米国の軍事介入は当面ない、と判断すれば、化学兵器を使用する心理的なハードルが下がる恐れもある。


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