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国際政治・世界事情
6103
:
チバQ
:2013/04/13(土) 00:18:03
http://mainichi.jp/select/news/20130412k0000e030216000c.html
ナイジェリア:「仕事あれば故郷に」 旧都に100スラム
毎日新聞 2013年04月12日 14時14分(最終更新 04月12日 16時45分)
ゴミ捨て場にできたスラムを歩く子どもたち=ナイジェリアのラゴスで2013年4月11日午後1時44分、町田結子撮影
拡大写真
拡大写真 「ダストビン」(ごみ箱)と呼ばれるスラムがあるナイジェリアの旧都ラゴス南部・ジュグンレ地区。経済発展から取り残された市民は、ごみ捨て場に住んでいた。
都市の名前の由来にもなったラグーン(潟湖)から西に約7キロ。足元はごみで埋め尽くされ、むせるような暑さの中で異臭が鼻をつく。そんな場所に粗末なトタン屋根のバラック小屋が連なる。食料品などを並べて「商店」として営業する小屋もある。
妻と4人の子どもと暮らすモハメッド・フセインさん(37)は17年前に同国中西部ナイジャー州から移り住んだ。日雇いの運転手で月収は1万6000ナイラ(約1万円)程度。「好きでここで暮らしているわけじゃない。故郷に仕事があれば帰りたいよ」と嘆く。
アフリカ最大の産油国であるナイジェリアは、石油輸出国機構(OPEC)加盟国の中でも7位の産油量を誇る。国家歳入の7割を石油関連産業に依存しており、貿易では輸出総額の9割を石油産業が占めている。
油井発見から約半世紀。石油依存が進んで一大産業だった農業は縮小し、職を求める人々は富と金が集まる都市に流入し続けた。だが、都市部の雇用機会は限定的。安定した収入を得られない低所得者層は劣悪な環境に集中した。ダストビンはその典型だが、ラゴスには同様のスラムが100以上あるという。ちょうど今、衛生状態が悪化する雨期に入ろうとしている。
11日午後(日本時間同日夜)、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさん(57)はこの地区を巡り、「こういった環境は乳幼児の死亡率を上げる一因。人々がここから脱出できるような支援が必要だ」と訴えた。【ラゴス町田結子】
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