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国際政治・世界事情

605千葉9区:2009/05/28(木) 20:47:56
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200905220005o.nwc
ペルー次期大統領 ケイコ・フジモリ氏有力 広い支持層、父の恩赦実現か

 ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領(任期1990〜2000年)の長女で同国国会議員のケイコ・フジモリ氏(34)が11年4月に行われる大統領選挙の最有力候補に浮上している。抜群の知名度だけでなく、投獄された父への同情票も同氏を後押しするとみられ、場合によっては、現職のガルシア大統領も、党派を超えて同氏の応援に回るかもしれない。

 【分析】

 世論調査機関アポヨの最新のデータによると、ケイコ氏は他の候補者らを一歩リードしている。同国の大統領選は、第1回の投票で過半数を得票した候補者がいない場合、引き続いて決選投票が行われる。乱立する候補者に票が割れることを考慮すると、決選投票を経ずに決着がつくとは考えにくい。

 過去の例と同じく、1回目の投票後に各派閥が同盟を形成し、そのうえで決選投票が行われて大統領が決まるだろう。

 ◆看板と地盤

 ケイコ氏の父、フジモリ元大統領は、贈収賄のからむスキャンダルで退陣を余儀なくされた。人権侵害と汚職の罪で2年前にチリからペルーに送還され、その後は拘置が続いている。今年4月7日には禁固25年の有罪判決が下された。ケイコ氏は06年に首都リマの選挙区から国会(一院制)議員選挙に出馬し、全国最多得票で初当選を果たした。しかしこれは、同氏自身の実力よりも父親の知名度のおかげだといえるだろう。

 フジモリ元大統領の人気が根強く残る理由には、大きく2つが挙げられる。1つ目は、同氏の政権が1980年代のインフレをうまく収束させ、90年代の新たな成長への道筋を開いたこと。2つ目は、7万人の死者を出した反政府勢力「センデロ・ルミノソ(輝く道)」との戦いを終結したことだ。同氏は政権1期目の93年に憲法を改正して自身の再選を可能にし、続投を決めた95年の選挙では、有効投票数の64.4%を獲得した。しかし3期目の政権末期には、その名声も色あせる。独裁主義的な性格が強まり、政権維持のための汚職が横行した。それでもなおペルー国民の多くはフジモリ政権を懐かしく思いだすのだ。

 フジモリ元大統領がペルーに戻ってからは、裁判の記事が連日のように新聞に載り、国民の記憶からフジモリ元大統領が消えることはない。国民の多数は同氏が有罪だと考えているが、「罪は責められるべきだとしても、よい大統領だった」という思いは変わらないようだ。

 ケイコ氏が所属する「未来同盟」は、フジモリ派の希望を担い、小グループながら議会で大きな影響力を持つ。正式には与党勢力に属していないが、重要政策に関して与党アプラ党と緊密に連携してきた。同氏が大統領選挙に勝利するためには、第1回投票でトップまたは第2位につけなければならない。候補者の多くは同氏と同じ中道右派だ。このなかで、同氏自身の能力を証明する必要がある。

 ◆現職からも応援?

 ケイコ氏は父親のようにカリスマ性のある指導者ではないが、選挙を戦うにふさわしい支持基盤は持っている。

 まず、ペルーの経済界はリベラルな経済政策の推進を求めているが、これはフジモリ元大統領が最重要課題に位置付けた。経済界は、その継承者としてケイコ氏を支持している。さらに同氏は、元大統領に好意的な人々、とくに女性や貧困層からの支持も受け継いでいる。

 選挙を左右するその他の要因要素としては、左派勢力の拡大がある。最も有力な左派候補はオランタ・ウマラ氏だ。2006年の大統領選挙では第1回投票で首位につけ、決選投票でガルシア大統領に小差で敗れている。

 ウマラ氏は、アレハンドロ・トレド前大統領とガルシア大統領が進めてきたリベラルな政策の恩恵を受けられなかった層から強力な支持を集めている。

 また主流から取り残されてしまったペルーの左派政党も、ウマラ氏を将来に影響力をつなぐための鍵とみている。もし同氏とケイコ氏の決選投票になれば中道右派勢力は全面的にケイコ氏支持に回るだろう。リマや臨海都市部の住民をはじめとする多くの国民は、ウマラ氏を危険な過激主義者と見なしている。


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