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国際政治・世界事情
6014
:
チバQ
:2013/03/29(金) 21:38:53
http://mainichi.jp/select/news/20130329k0000e030239000c.html
南スーダン:病院ベッド一つに子供3人 医療・教育が荒廃
毎日新聞 2013年03月29日 12時41分(最終更新 03月29日 13時41分)
ユニセフ(国連児童基金)親善大使の黒柳徹子さん(79)が今月訪れた「世界で最も新しい国」南スーダン。2005年まで20年以上続いた内戦で教育や医療の整備が遅れ、独立から1年8カ月たった今も、子供たちは大きな影響を受けていた。小学校を修了する子供の割合は約1割。小児病棟はベッド一つに入院治療が必要な子供たち3人がいるという状態だった。【南スーダン・ジュバで福島祥】
ストリートチルドレンやスラムに住む少女のため首都ジュバに設けられた支援施設「CCC」。42人が施設から学校に通ったり、職業訓練に励んだりしていた。
ナダ・マディちゃん(10)は約4年前に入所した。「ママに学校に行きたいとお願いしたけど、お金がないからと言って聞いてくれなかった」。やがて母親は家を出て行き、ナダちゃんは保護された。ユニセフ現地事務所によると南スーダンでは、8年制の小学校の1年生段階では統計上、「行きそびれた」年配の子供たちも入るため、09年のまとめでは就学率145%。だが3年生で85%に落ち、修了(卒業)時にはわずか8%になる。
内戦終結後の帰還民の教育は大きな課題になっている。ジュバにある帰還民の一時定住地「ウェイステーション」では、国連がテントを設け、アルファベットなどを教える一方、地雷を見つける方法など「生き抜く知恵」も伝えていた。
3〜13歳の5人の子供を連れたシングルマザー、メダリノ・ダニエルさん(29)は古里を目指してスーダンを出てきたが、「故郷に戻っても安心して暮らせる場所があるか分からない。とにかく子供に教育を受けさせたい」。だが、支援が必要なのはウェイステーションの外でも同じ。内戦の傷痕で医療整備も遅れたままだ。ユニセフによると、5歳未満児の死亡率は改善傾向にあるが、いまだに9人に1人の子供が5歳の誕生日を迎えることができない。
首都中心部を離れると医師不足はさらに深刻なようで「100キロ離れた街から来た」「バスで6時間かけてやってきた」などと訴える母子が何組もいた。
病院の説明では、約100床のベッドの占有率は「300%」。複数の子供が同じベッドを使うなどしてしのぐ。日中は多くの親子が中庭に出て敷物の上で休んでいた。小児科医はわずか2人。他に看護師ら約50人で月に2000〜2500人の患者に対応する。男性医師(59)は「雨期(4〜10月)に入ればマラリア患者が増え、病院に来る子供の数はより多くなる。医師や看護師ら訓練されたスタッフの不足が深刻だ」と訴えた。
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