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国際政治・世界事情

6011チバQ:2013/03/29(金) 21:19:16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130328/erp13032822470009-n1.htm
キプロス銀行再開 静観のロシア、EUと大きなしこり残る
2013.3.28 22:44 (1/2ページ)

28日、ニコシアの銀行支店前で、営業再開を待つ預金者ら。この日は、6時間の営業が予定され、13日ぶりの開店当初は大きな混乱は見られなかった(AP)
 【モスクワ=遠藤良介】キプロスの預金総額の3分の1は「ロシアマネー」とされ、ロシア政府や市場の関係者は28日の銀行再開を慎重に見守った。当初、EUユーロ圏諸国の預金課税方針に強く反発したロシアは、ここにきて新救済策を受け入れる方針に転じた。ただ、今回のキプロス危機では“大口債権者”のロシアが何ら主導的役割を果たせず、EUとの間には大きなしこりが残る形になった。

 ロシアマネーはソ連崩壊後の1990年代、国有資産民営化などに乗じて莫大(ばくだい)な財をなしたオリガルヒ(新興寡占資本家)が、タックスヘイブン(租税回避地)のキプロスに資産を移したことに由来する。その後もロシアの企業や個人にとって、金融監督の甘いキプロスはユーロ圏との取引や「節税」の面で重宝する存在だった。

 昨年はロシアの対外投資額の約4分の1がキプロスに流れ、ロシアにとってキプロスは最大の直接投資国の1つでもある。ドイツなどはロシアマネーの多くがマネーロンダリング(資金洗浄)に絡んでいるとみており、それがキプロスに対して強い態度で臨んだ理由でもあった。

 同じ東方正教の国として文化的に近いロシアとキプロス。冷戦時代には、旧ソ連国家保安委員会(KGB)が西側や中東情報収集の拠点として重視した。今回のキプロス支援をめぐっても、当初、ロシアは地政学的観点からEUへの対抗姿勢を見せた。

 「不当かつ素人じみた、危険なものだ」。ユーロ圏諸国が16日、銀行預金への課税を支援条件に打ち出した際、ロシアのプーチン大統領はこう強く反発した。だが、大手2銀行の整理・再編などを柱とした新たな支援策については同意し、ロシアが2011年にキプロスに融資した25億ユーロ(約3009億円)の返済条件も見直す方針だ。

 ロシア由来のキプロス預金はロシアの国内総生産(GDP)の1%程度で、ロシア経済の根幹を担う国営大企業などへの影響は最小限にとどまる。また、ロシア政府自身が巨額の資本逃避に頭を悩ませてきた事情も、態度を軟化させた背景にはある。

 しかし、今回の支援をめぐってロシアは完全にEU側の協議から外され、キプロスがロシアに求めた独自の支援策でも合意できなかった。大量のロシアマネーは他のオフショア市場に流れるとみられ、それとともにキプロスへのロシアの影響力が低下するとの指摘もある。


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