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国際政治・世界事情

5973チバQ:2013/03/23(土) 11:31:05
 ◆ロシア

 ◇依存拡大に警戒も
 「21世紀のロシア発展のベクトルは東にある」としてアジアに軸足を移しつつあるプーチン大統領は、国境を接する中国との経済・エネルギー分野での関係を重視している。

 ロシアのノワク・エネルギー相は今月16日、東シベリアから太平洋への石油パイプラインの支線を使った中国への原油輸送量を、現在の年1500万トンから最大2200万トンに増強できると表明。中国の需要増に応じる考えを示した。

 また、ロシア政府系天然ガス企業ガスプロムと中国国営の中国石油天然ガス(CNPC)は2月末、ロシア産天然ガスを極東経由で中国に供給する契約の交渉を年内に終わらせることで合意した。双方はこれまでガスの価格を巡り対立していたが、国際的なガス価格の下落で妥協の環境が出てきたとみられる。

 ロシア政府は21日の閣議で、極東発展に向けた総額10兆ルーブル(約30兆円)超の国家プログラムを基本策定した。政府支出のほか民間投資も想定しており、実現には経済成長を続ける中国の参入が欠かせない。プーチン大統領は昨年2月に発表した外交政策論文で、「中国経済の発展は脅威ではなく、チャンスだ。中国の潜在力をシベリア極東の経済新興に役立てるべきだ」と述べた。中露間の昨年の貿易額は875億ドルで07年より倍増。今年は1000億ドルの大台に乗る見通しで、中国はロシア最大の貿易相手国としての地位を強めている。

 一方、ロシアでは台頭する中国への警戒感も確実に高まっている。人口減少が続く極東シベリアに対する中国からの「人口圧力」は強まっており、極東が中国に「のみ込まれる」ことへの懸念は大きい。「中国はロシアから資源を買ってくれるが、極東の近代化に向けた投資には消極的だ」(ズボフ下院議員)という不満も出ている。

 またロシアは、日本と中国が対立する尖閣諸島問題で中立の姿勢を保っている。これも日中間の紛争に巻き込まれたくないとの判断と、中国の領土要求が将来的にロシア極東に波及することを警戒しているとみられる。

 ズボフ議員は「中国はロシアをどこか見下しており、ロシアの対等なパートナーにはなりえない。極東発展に必要な技術をもたらしてくれるのは日本、韓国、米国だ」と話す。外交評論家のタブロフスキー氏も「拡張する中国への依存を高めないため、政策のベクトルを多様化する必要がある」と指摘する。【モスクワ田中洋之】


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