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国際政治・世界事情

5971チバQ:2013/03/23(土) 11:28:44
http://mainichi.jp/select/news/20130323ddm008020096000c.html
キプロス:銀行閉鎖 現金払底、街覆う不安 相次ぐ休業 「まるで戦時」
毎日新聞 2013年03月23日 東京朝刊

 【ニコシア(キプロス)坂井隆之】16日から銀行閉鎖が続くキプロスでは、市民の我慢は限界に近づきつつある。首都ニコシアの中心市街地は、人の通りもまばらで、資金繰りを絶たれてシャッターを閉ざした店舗も目立つ。経済の血液である金融が停止した街は、じわじわと破綻に向けて追い込まれているようにも見える。

 「ユーロに加入したら全て良くなると言われたが全部うそだった。ドイツのいいなりになるのはもうたくさんだ」。ニコシアの目抜き通り「リドラス通り」でみやげ物店を営むトロコーディスさん(42)は閑散とした店内で、力なく語った。

 経営悪化の銀行が融資を絞り込んだため、通りにあった店舗はこの数カ月で次々に閉店。大手銀行に勤めるトロコーディスさんの妻も数カ月前に解雇されたといい、店でも5人ほどいた店員を1人に減らした。銀行閉鎖後は客足がほとんど途絶え、「状況は悪くなる一方だ。明日どうなるのか誰にもわからない」と首を振った。

 銀行店舗に併設の現金自動受払機(ATM)には、十数人の列ができていた。1日あたり数百ユーロ(数万円)の引き出しが可能だが、現金が底を突き停止中のATMが目立つ。公共事業がストップし現在失業中という建築士のエムレさん(36)は、「みんな不安なので現金を手元に置きたい。使うのも怖いので、ひたすら家でニュースを見たり仲間と電話で情報交換したりしている。まるで戦争だ」と暗い表情で話した。

 ニコシア市内では銀行閉鎖で手形の決済や送金も不可能となったため、大半の企業が休業し、車通りも激減している。「現金が無ければ仕入れもできない」(雑貨店の女性)と商品を投げ売り同然に値引きする商店も多い。ガソリンスタンドは20日から、クレジットカード使用お断りの掲示を出した。業界は「手形での取引ができないので、現金が必要。ガソリンの供給は十分行われている」(ガソリンスタンド協会)と強調するが、電気やガス供給を全て海外に頼るキプロスでは、エネルギー途絶への不安も広がっている。

 キプロス政府は小口の預金も含めて全預金者に課税するとしていた方針を撤回し、銀行の再編や国有財産の売却で欧州連合(EU)などの支援の条件である58億ユーロの自前資金を賄う方針。議会の了承を取り付け、国家の破綻をぎりぎりで回避したい考えだ。だが、国内2位の大手行が破綻処理されるとのうわさから、21日夜には労働組合員ら1000人が議会に押し寄せ、武装警官隊ともみあいになるなど混乱は拡大した。

 プラカードを手に抗議に参加した銀行員の男性(46)は「銀行閉鎖以来、何の情報も与えられず家に待機している。政府がやろうとしているのは3000人の新たな失業者を作ることだ」と怒りをぶちまけた。

 欧州では「このままでは信用不安が域内に広がる。一刻も早い収束が必要だ」(欧州銀行連盟のクラウセン会長)と危機感が強まっている。国内最大手のキプロス銀行は21日、「(政府の)次の行動が、救済か破滅かを決める」との声明を出し、支援策の早期の決定を求めた。


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