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国際政治・世界事情

5959チバQ:2013/03/21(木) 19:54:12
http://mainichi.jp/select/news/20130321ddm008020046000c.html
イラク:原油、争奪戦 豊富な埋蔵量、採掘コスト低く
毎日新聞 2013年03月21日 東京朝刊

 米国の侵攻から10年を迎えるイラクが、オイルブームにわいている。フセイン政権時代、経済制裁のためほぼ手つかずになっていた膨大な油田の権益が、海外企業に開放され始めているためだ。テロの危険やインフラ整備の遅れなど課題は多く残るものの、50兆円規模とされるビジネスを狙って日本企業も相次いで再進出しており、国際的な争奪戦の様相になりつつある。【赤間清広、ロンドン坂井隆之】

 「イラクの原油が、世界のエネルギー市場の安定に貢献する」。昨年10月、国際エネルギー機関(IEA)は年次の見通しでイラクを特集し、その潜在力を高く評価した。

 イラクは世界5位の1430億バレルの原油埋蔵量を持つ。03年のイラク戦争で生産量は1日あたり130万バレルまで低下したが、12年には300万バレルに回復した。IEAは35年には830万バレルまで拡大すると予測する。世界の需要は中国、インドなどの成長で35年までに540万バレル増えることが見込まれており、IEAチーフエコノミストのビロル氏は「イラクが世界の成長を支える供給拠点になる」と予測する。

 また、イラクの油田の位置は大半が確認済みで、米国のシェールガスのような高度な採取技術も必要ないため、採掘コストがシェールガスの4分の1〜10分の1程度で済む。原油市場関係者は「採掘コストの低い原油は世界でほぼ取り尽くされており、ほとんど手付かずのイラクの原油は極めて貴重だ」(英原油アナリスト)と指摘する。

 このため昨年5月までに4次にわたって実施された国際入札では、英BPなど欧米石油メジャーに加え、中国、ロシア、トルコ、マレーシアなど新興国企業も数十社が参戦。世界第2位の埋蔵量を持つルメイラ油田など、南部中心に12の油田を開発する権利が落札された。IEAは油田の開発や輸送のためのパイプライン建設などの関連投資全体で今後10年で5300億ドル(50兆3500億円)に達すると予測しており、各国企業がビジネスチャンスを求めて首都バグダッドなどに事務所開設を急いでいる。

 ただ、バグダッドをはじめテロが各地で頻発している上、外国人を狙った誘拐などの犯罪も多く、企業の警備コスト負担は大きい。電力供給や道路などのインフラも十分ではない上、資源開発も国有企業との合弁事業の形でしか認められておらず、政府の方針に左右されるリスクもある。

 民間調査団体イラク・エネルギー・インスティテュートのジャファー氏は「今後も生産を伸ばしていくためには、政府の汚職や官僚主義的な規制を改め、必要なインフラ投資を進めることが不可欠だ」と指摘する。


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