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国際政治・世界事情

5918チバQ:2013/03/14(木) 22:14:43
http://mainichi.jp/select/news/20130315k0000m030060000c.html
新ローマ法王:教会改革、欧州に託さず 新興国の隆盛象徴
毎日新聞 2013年03月14日 20時55分(最終更新 03月14日 21時31分)


新ローマ法王フランシスコ1世をあしらったアルゼンチン国旗を掲げて喜ぶ信徒たち=アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのメトロポリタン大聖堂で2013年3月13日、AP
拡大写真 世界で約12億人の信徒を抱えるキリスト教カトリック教会に、初めて中南米出身のローマ法王が就任する。アルゼンチン出身のフランシスコ1世(76)の誕生は、先進国の地盤沈下と新興国の隆盛という「北低南高」の国際情勢の変動を反映したものだ。総本山であるバチカン(ローマ法王庁)には、新興・途上国の教会支援を通じてバチカンの地歩を固め直す戦略的な狙いがある。【ローマ福島良典、メキシコ市・國枝すみれ、朴鐘珠】

 「枢機卿たちは地球の果てまで(法王を)探しに来たようだ」。サンピエトロ大聖堂のバルコニーでフランシスコ1世は、歓喜に沸く信徒らの笑いを誘った。欧州出身者がトップに君臨してきたカトリック教会にとって約1300年ぶりの他地域出身の法王だ。

 欧州出身枢機卿が過半数を占める法王選挙会議(コンクラーベ)の参加者の中でさえ、「もう欧州には任せておけない」という声が多数派になったことを意味する。バチカン日刊機関紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」の元副編集長、スビデルコスキー氏は「法王の座が初めて大西洋を越えたのは大変な出来事だ」と指摘する。

 中南米のカトリック人口は、全世界の4割に当たる約4億8000万人。アルゼンチンは9割以上、ブラジルは約7割、メキシコは約8割がカトリック教徒だ。熱心な信者は収入の1〜2割を教会に献金し、教会は最大の集金・集票組織として政治も支配してきた。

 新法王は自らの出身地である中南米を足がかりに、聖職者による性的虐待や資金洗浄疑惑など、スキャンダル続きで権威が揺らぐ教会の再生に取り組むことになる。「南」の一般信徒とバチカンの間の距離を縮め「開かれた教会」への布石となる可能性もある。

 ◇深刻な信徒離れ
 コロンビアのジャーナリスト、カロリーナ・マルティスさん(27)は「中南米出身の法王なら、貧困、飢餓、暴力といった中南米が抱える社会問題に取り組んでくれると人々は期待している。巨大な政治権力を持つ法王なら国際政治で影響力を発揮できるとの希望がある」と説明する。

 一方で、これまで教会がこうした問題を解決できなかったことから、最重要地域であるはずの中南米でもカトリック離れが始まっている現実がある。教会を富と権力、腐敗の象徴とみなし、「キリストは信じるが教会は信じない」と考える信者も多い。貧者救済などを掲げた他宗教・宗派への信徒流出が後を絶たず、バチカンとしてもテコ入れが急務だ。

 教会が伝統的に反対してきた妊娠中絶手術や避妊、同性愛者同士の結婚も、次第に無視できない問題となりつつある。中南米でも都市部では、妊娠中絶や同性愛結婚の合法化を求める世論が高まっている。合法化を阻止するために政治圧力をかける教会への反発もある。

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの中心部にある教会前に集まった市民約500人は、新法王選出の発表と同時に「フランシスコ、世界はあなたを愛している」と叫んだ。だが新法王が目に見える教会の変革に取り組まなければ、こうした熱狂が急速に冷めていく可能性もある。


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