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国際政治・世界事情

5884チバQ:2013/03/08(金) 23:30:58
http://mainichi.jp/select/news/20130304ddm007030070000c.html
法王引退:/下 同性婚、容認は困難
毎日新聞 2013年03月04日 東京朝刊

 今年1月13日、バチカン(ローマ法王庁)のサンピエトロ広場で開かれた日曜の祈り。ベネディクト16世(85)が広場を見下ろす窓から祈りをささげると、突然、4人の女性が上半身裸となり、キリスト教カトリック教会の「同性婚反対」を糾弾し始めた。

 4人は反宗教を掲げるウクライナの女性権利団体「フェメン」のメンバー。ベネディクト16世が昨年12月、欧米で広がる同性婚容認の動きについて「男女間の結婚を脅かし、正義と平和を損なう」と発言したことへの抗議行動だった。

 活動家のアレクサンドラ・シェフチェンコさん(24)は「同性婚の犯罪扱いに抗議した。そもそも、バチカンは教義で男性と女性を平等に扱っていない」と批判する。退位表明翌日の2月12日、フェメンのメンバーはパリのノートルダム寺院で「法王はもうたくさん」と雄たけびを上げた。

 家族や生命の価値を重視するバチカンにとって越えられない一線は同性婚、人工妊娠中絶、安楽死だ。いずれも神の摂理と自然に反する行為とみなされる。ベネディクト16世も「人類への脅威」(同性婚)、「人権ではなく、社会の傷だ」(中絶)、「苦しみの偽りの解決」(安楽死)と反対を唱えてきた。

 「ローマ法王庁に同性愛者ロビー、バチカンにショック走る」−−。2月22日、イタリア紙レプブリカの1面に衝撃的な記事が載った。ベネディクト16世が退位を決断した背景に「バチカン内に禁じられているはずの同性愛者ロビー(勢力)がおり、不適切な影響を及ぼしている」と指摘した内部調査報告書があったという内容だ。

 法王庁首相に相当するベルトーネ国務長官(当時)は「コンクラーベ(法王選挙会議)を控え、誤報が流布するのは嘆かわしい」とメディアを批判する異例の声明を発表した。だが、同性愛者支持者は「カトリック教会は少年をレイプする一方で同性愛勢力を抱えていた」(シェフチェンコさん)と受け止めている。

 個人の自由な振る舞いから、女性や同性愛者など社会的弱者の擁護へと、人権の概念は社会と時代の移り変わりと共に拡大している。だが、約2000年の歴史と伝統を持つカトリック教会が方向転換するのは容易でなく、ベネディクト16世の後継法王もやみくもにかじを切ることはできない。

 「次期法王が離婚した者の再婚を容認する可能性はあるが、他は難しい」。バチカン日刊機関紙オッセルバトーレ・ロマーノのジャン・フランコ・スビデルコスキー元副編集長(76)が指摘する。バチカン関係者は「同性婚、中絶、安楽死への反対は誰が法王になっても変わらない」と予言する。

 次期法王の前には、カトリックの保守的な教義が厳然と立ちはだかっている。【ローマ福島良典】


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