したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国際政治・世界事情

5883チバQ:2013/03/08(金) 23:30:10
http://mainichi.jp/select/news/20130303ddm007030121000c.html
法王引退:/中 スキャンダル、傷深く
毎日新聞 2013年03月03日 東京朝刊

 第265代ローマ法王ベネディクト16世(85)が法王として最後の1日をバチカン(ローマ法王庁)で過ごした2月28日。法王庁から約200メートル離れたホテルで米国人のデビッド・クロヘシーさん(56)が記者団を前にしていた。

 米市民団体「神父による虐待被害者の会」の事務局長。自らも10代の頃に神父から性的虐待を受けたと主張している。28日の記者会見ではバチカンが「子どもの権利条約」に違反しているとして国連に介入を呼びかけた。

 ベネディクト16世の治世は、神父による性的虐待スキャンダルのさなかに幕を開けた。ベネディクト16世はメキシコ人神父の虐待疑惑で特別調査を命じ、米欧の被害者と面会して謝罪するなど火消しに努めた。だが、クロヘシーさんは「口先だけだ」と手厳しい。

 スキャンダルは次期法王選びにも影を落としている。「神学生に不適切な接触をした」との報道を受け、英国のオブライエン枢機卿(74)が2月25日、法王選挙会議(コンクラーベ)を欠席すると表明。被害者団体は、ロサンゼルス大司教時代に虐待隠蔽(いんぺい)に関わったとされる米国のマホーニー枢機卿(77)にも参加しないよう圧力をかけている。

 カネや利権にまつわる闇も深い。資金の調達と管理を行う宗教事業協会(通称バチカン銀行)には資金洗浄(マネーロンダリング)疑惑が絶えず、昨年5月にはゴティテデスキ総裁(当時)が「不適切な業務遂行」を理由に解任された。イタリア銀行は、法王庁の資金洗浄対策が生ぬるいとして、新年から1カ月半、バチカン博物館などでのクレジットカード決済を禁止した。

 イタリア人ジャーナリストのジャンルイージ・ヌッツィ氏(43)は「バチカン銀行に政治家やマフィアが口座を持つのは難しいはずなのに、神父や修道女が隠れみのとなって口座を開いている」と問題点を指摘する。「聖職者が系列業者に法王庁の改修工事を任せるケースは日常茶飯事」と語る関係者もいる。

 ベネディクト16世は退位表明後、教会内に巣くう「利己主義」に警鐘を鳴らした。性的虐待を追及するクロヘシーさんは「カトリック教会は一種の『君主制』。世論の圧力に応える必要がなく、司教は何でも隠蔽できる権限を持っている。スキャンダルの根は同じで、秘密主義で自己保身的な制度にある」と指弾する。

 メキシコ人信徒のロへリオ・ロドリゲスさん(60)は「教会はスキャンダルまみれ。裸足で歩いている人がいるのに、法王は金色の衣装をまとっている。新しい法王も教会を変えるのは無理だろう」とあきらめ顔だ。

 「バチカンから届くのは醜聞ばかりで世界のカトリック教徒は道に迷っている。次期法王は信徒に希望の光を提供しなければならない」と法王庁元職員。教会の再生は3月半ばにも選ばれる新法王の双肩にかかっている。【ローマ福島良典、メキシコ市・國枝すみれ】

.


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板