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国際政治・世界事情

5878チバQ:2013/03/08(金) 23:18:27
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130308/mcb1303080503021-n1.htm
混迷選ぶイタリア 欧州危機再び (1/3ページ)2013.3.8 05:00
 イタリアの議会選挙は、ユーロ圏とイタリア自身にとって最悪の結果になったかもしれない。ユーロ圏3位の経済大国が数カ月以内に国際的な支援を必要とする危険が今や現実味を帯びてきた。しかも救済を要請し、条件を交渉する政府は事実上不在となる見通しだ。疑いがあるといけないのではっきり言うが、ユーロ圏の危機が戻ってきたのは明らかだ。

 イタリアの政治制度では、政府が何を行うにも上下両院の支持を必要とするが、民主党のベルサニ党首を中心とする中道左派も、ベルルスコーニ前首相率いる中道右派陣営も両院で過半数を確保できなかった。

 イタリアがユーロ圏に残留すべきかどうかを問う国民投票を求めているベッペ・グリッロ氏の「五つ星運動」が25%の票を獲得し、主要な政治勢力に台頭したことはさらに気掛かりだ。

 ◆4つのシナリオ

 いずれの政党連合も安定多数を確保できない結果を金融市場は織り込んでいなかったため、イタリア資産の価格は選挙後に急落したが、それが今後も続き、同国の借り入れコストを押し上げる可能性が高い。イタリアでは再選挙の実施がほぼ確実であり、いつ行われるかだけの問題だ。政権発足に向けて4つのシナリオが考えられる。

 モンティ暫定首相が率いる中道勢力と、緊縮路線継承を約束するベルサニ氏の中道左派が上院で過半数に届かないまま少数連立政権を樹立し、ベルルスコーニ陣営が特定の法案通過と引き換えにこれを支持するというのが最初のシナリオだ。抜け目ない不安定な駆け引きであり、ベルルスコーニ氏は思い通りにならないと感じた途端に支持を撤回することが予想される。

 中道左派と中道右派による大連立が2つ目のシナリオだが、ベルサニ氏の盟友である「左翼・エコロジー・自由」(SEL)のベンドラ党首が既にその可能性を否定。3つ目のシナリオであるベルルスコーニ陣営と五つ星運動との連携は、実現の確率が最も低い。

 最後に想定されるのが、ベルサニ氏の中道左派とモンティ氏の中道勢力に五つ星運動が加わるシナリオだ。グリッロ氏は選挙戦を通じて、既存の他の政党と連携しないと公言しており、この約束を守るかもしれない。しかし、グリッロ氏が心変わりしたとしても、ベルサニ氏とモンティ氏が構造改革と緊縮策を推進するのを黙って傍観しているとは考えられず、この枠組みも不安定なものになるだろう。

 これらの想定される連立政権は、債券市場のほか、イタリアが救済を要請する場合に債権者となるドイツや国際通貨基金(IMF)、そして欧州中央銀行(ECB)が望むような歳出と雇用市場、製品市場の改革実行が政治的に不可能という点で共通しており、いずれの枠組みもすぐ崩壊することが予想される。

 イタリアでは議会を解散し、再選挙を実施する権限のあるナポリターノ大統領の任期満了が近づいており、後継者選出のために議会を招集する必要がある。再選挙を行うには、議会が新大統領を選ばなければならない。新議会はまた、選挙法の改正を目指す可能性が高く、これは中道左派と中道勢力、五つ星運動が一時的に連携すれば、成立はかなり容易なはずだ。


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