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国際政治・世界事情

5809チバQ:2013/02/23(土) 04:40:15
http://mainichi.jp/select/news/20130222ddm007030177000c.html
問われる「国家」:イタリア総選挙/5止 根強い保守風土
毎日新聞 2013年02月22日 東京朝刊

 ◇欧州で広がる同性婚、認められず
 土曜日深夜、ローマ南部にあるナイトクラブに「カップル」が集まる。ホールでは、大音響の音楽に合わせて踊る若者の姿。他のクラブと異なるのは同性愛者用であることだ。入り口には総選挙(24〜25日投票)と同時実施の地方選に出馬している同性愛者候補のチラシが置かれている。

 経営者は女性同性愛者のアンナ・キアラ・マリニョリさん(58)。18歳の時に同性愛者であることを母親に打ち明けた。かつてイタリア初の女性専用クラブをローマに開いた経歴の持ち主。今はクラブ経営の傍ら、中学校の体育教師としても働いている。

 「同性愛者は『社会に認めてもらえない』という悩みを抱えている。パートナーに病院で付き添うことができるなど、人間として当然の権利を認めてもらいたい」。総選挙では同性愛者のニコラ・ベンドラ党首率いる「左派環境自由党」に投票するという。世論調査でリードする「中道左派連合」の一角を占め、選挙後は政権与党になる公算が大きい。

 欧州では近年、同性愛者同士の結婚を認める動きが拡大。スペイン、オランダ、ベルギーなど8カ国がすでに同性婚を認め、フランス国会では同性婚法案が審議されている。だがイタリアでは同性婚は認められていない。

 「バチカン(ローマ法王庁)があるためだ。イタリアでは、子供の頃から人々にキリスト教カトリックの保守的な考えが染み付いている」とクラブの受付担当、アレッシオ・ファスーロさん(41)が解説する。生命や家族の価値観を重視するバチカンは同性カップルを男女の夫婦と同等に扱うことに異を唱えている。

 総選挙で民主党のベルサーニ書記長が率いる中道左派連合が勝利した場合も、政権安定のためにはモンティ暫定首相の中道勢力連合の協力が必要になる。だがモンティ氏は「家族は男女で作られる」という考えの持ち主だ。ベンドラ氏との共存は可能なのか。

 「ベンドラ氏が同性婚容認を急げば、新政権の土台が揺らぐ」。エコノミストのジョゼッペ・ペニッシ氏が予測する。ミラノ大学のアルベルト・マルティネッリ名誉教授は「ベルサーニ氏にとって上院におけるモンティ陣営の重みは大きい。ベンドラ氏の方が切り離しやすい」と見る。

 同性愛者用クラブを経営するマリニョリさんに新政権への注文を聞くと「私が首相なら(同性婚を認めないような)モンティ陣営とは組まないわ」との答えが返ってきた。同性婚問題はイタリア政治・社会における保守風土の根深さを測るリトマス試験紙になりそうだ。【ローマ福島良典】=おわり

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 ■ことば

 ◇イタリアの同性愛者
 世論調査によると、回答者の62・8%が「同性愛者が男女の夫婦と同等の権利を持つこと」に同意、43・9%が同性婚を支持。だが、同性カップルが養子を持つことには反対意見が多い。同性愛者向けメディアによると、総人口(約6085万人)のうち約100万人が同性愛者または両性愛者。


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