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国際政治・世界事情

5779チバQ:2013/02/17(日) 12:00:02
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201302150070.html
2013年2月15日16時33分
焦点:「アラブの春」から2年、独裁者が消えて進む分裂
2月14日、民主化運動「アラブの春」から2年。当時の中東や北アフリカを包んだ高揚感は、今や遠い彼方に忘れ去られようとしている。写真はチュニジアの与党アンナハダの支持者たち。首都チュニスで9日撮影(2013年 ロイター/Zoubeir Souissi)


 [チュニス 14日 ロイター] 民主化運動「アラブの春」から2年。当時の中東や北アフリカを包んだ高揚感は、今や遠い彼方に忘れ去られようとしている。

 チュ二ジアで火がついた民主化要求デモは、エジプトに波及してムバラク政権の崩壊をもたらし、リビアでは内戦状態に陥った後、カダフィ独裁政権に幕が下りた。バーレーンにも飛び火したほか、イエメンでは33年に及んだサレハ政権が退陣した。シリアでは今も政府軍と反体制派の内戦状態が続く。

 しかし、独裁政権が倒れた国の政治移行はいばらの道であり、権力闘争や宗派間の争いを招いているほか、経済の低迷や社会の混乱は続き、イスラム過激派に新たな台頭の機会を与えている。

 リビアからの武器や兵士の流出は、隣国マリの国情不安定化という予期せぬ副作用ももたらした。

 スンニ派とシーア派の争いは、親米スンニ派サウジアラビアと反米シーア派イランが対立する構図から、地域全体に広がりを見せている。

 バーレーンでは、シーア派が主導する反政府デモの弾圧にサウジ当局が協力した。シリアでは、反体制にはスンニ派が多いが、アサド大統領はシーア派を源流に持つアラウィ派の出身だ。

 中東市民の多くは、アラブの春で言論の自由を獲得したことに誇りを持つが、独裁政権崩壊後の権力の空白状態を埋め、警察国家を民主主義の法治国家につくり変えるのは予想以上に難しいことが証明されつつある。

 <雇用と尊厳>

 失業、貧困、物価の上昇。チュニジアやエジプトで民主化運動に勢いを与えていたのはこの3重苦だが、アラブの春の混乱で中東経済は観光業低迷や外国資本流出などの打撃を受け、いまだに苦境を抜け出せていない。

 チュニジアの首都チュニスでロイターの取材に応じた無職の若い男性は、「われわれの基本的な要求は仕事と尊厳だが、イスラム政党が支配する今は両方ともない」とし、「彼らにわれわれの革命のゴールを達成できるとは到底思えない」と語った。

 チュニスでは先週、野党「民主愛国党」の指導者ショクリ・ベライド氏が自宅前で暗殺され、大規模な抗議デモが各地で発生するなど、アラブの春以降で最も深刻な混乱に陥った。

 ただ、チュニジアをはじめ、政治的移行の初期段階にある中東国家のこうした混乱は、想定の範囲内なのかもしれない。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチのエリック・ゴールドステイン氏は「こうした革命は長期的視点を要する。完全に機能する民主主義国家に2年で生まれ変わると考えるのは現実的ではない」と指摘。「重要なのは、25年に及ぶ独裁政権と恐怖支配が政治状況をどれほどゆがめたか過小評価しないことだ」と語る。


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