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国際政治・世界事情

5738チバQ:2013/02/05(火) 22:52:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130204-00000072-mai-eurp
<イタリア総選挙>金融スキャンダルで民主党支持率に陰り
毎日新聞 2月4日(月)20時3分配信

 【ローマ福島良典】イタリア総選挙(2月24〜25日)を3週間後に控え、経営不振に陥って公的資金投入を受けた大手銀行の金融スキャンダルが拡大し、政界に波紋を広げている。検察当局が捜査に着手する中、銀行と関係の深い中道左派・民主党の支持率に陰りが見え、大型減税を打ち出したベルルスコーニ前首相(76)の中道右派連合の追い上げを許している。支持率が伯仲し、上下両院で異なる会派が過半数を占める「ねじれ国会」となれば、新政権の基盤が弱体化するのは必至だ。

 イタリア3位のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の乱脈経営が1月下旬に明るみに出たのが発端。07年の中堅銀行アントンベネタ買収や、06〜09年のデリバティブ(金融派生商品)取引で最大7億2000万ユーロ(約900億円)の巨額損失を出す見通しだ。デリバティブ取引の相手方は野村ホールディングス、ドイツ銀行、米JPモルガン。

 地元メディアによると、検察当局は(1)シエナ銀行の当時の経営陣によるインサイダー取引や市場操作(2)アントンベネタ買収での贈収賄(3)イタリア銀行と規制当局のシエナ銀行に対する監督不行き届き−−の有無を調べている。今週、旧経営陣の関係者約10人から事情を聴くという。

 シエナ銀行が本拠を置くイタリア中北部シエナはベルサニ書記長(61)率いる民主党の牙城。民主党は銀行経営にも株主団体を通じて関与してきた。中道右派連合に属する北部地域政党「北部同盟」のマローニ党首は3日、「民主党は真相を解明すべきだ」と責任を追及した。

 約39億ユーロ(約4900億円)もの政府支援を受けるシエナ銀行のスキャンダルに国民の不満が募り、中道右派連合に有利に働いている。勢いに乗るベルルスコーニ氏は3日、北部ミラノの集会で「生涯最後の選挙戦に臨む」と宣言し、モンティ暫定首相(69)の下で導入された固定資産税の廃止と納税分還付などの政策を発表した。

 2日付イタリア紙の世論調査によると、自由国民と北部同盟を中心とする中道右派連合は支持率を27.8%に伸ばし、民主党率いる中道左派連合(32.8%)との差を5ポイントにまで縮めた。既成政党批判を展開する政治団体「五つ星運動」も国民の不満を吸収して支持率18%に台頭している。モンティ氏の中道勢力連合は14.2%と伸び悩んでいる。

 ◇中道左派連立政権誕生の公算大

 ミラノ大学のアルベルト・マルティネッリ名誉教授(政治学・社会学)

 総選挙では民主党のベルサニ書記長率いる中道左派連立政権が誕生する公算が大きい。だが、下院では過半数に達しても上院では取れない可能性があり、モンティ暫定首相の中道勢力連合と組むことになるだろう。

 新政権ではモンティ内閣の財政緊縮策が継続されるが、より経済成長に力点を置いた措置が取られるだろう。国際投資家はモンティ氏が新政権でなんらかの役割を果たすことを期待しており、重量級の経済相や外相などに就く可能性がある。

 「五つ星運動」はきちんとした政策は持っておらず、ポピュリスト(大衆迎合主義者)的なメッセージを送るだけだが、彼らが展開している既成政党批判は正しい。五つ星運動はイタリア政党政治の旧弊の産物なのだ。


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