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国際政治・世界事情
5681
:
チバQ
:2013/01/24(木) 00:20:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130123/mds13012320550007-n1.htm
イスラエル総選挙 連立の枠組み焦点
2013.1.23 20:53
テルアビブのリクード本部で支持者に手を振るネタニヤフ首相=23日(ロイター)
イスラエル総選挙で右派・宗教勢力と中道・左派勢力の議席が拮抗(きっこう)したことで、今後は、次期政権の連立枠組みの行方が焦点となる。ネタニヤフ首相は22日夜、「可能な限り広範な連立を組む」と、第二党の中道新党イェシュアティドを政権入りさせたい考えを示唆。これまでキャスチングボートを握ってきた宗教政党の影響力が相対的に低下すると見る向きもある。
家賃高騰や高失業率が続くイスラエルではここ数年、都市部の若年層を中心に政府への不満が噴出し、政治不信も強まっていた。そんな中、今選挙でイェシュアティドのラピド党首は経済政策や政府機構の「変革」を掲げ、一躍、キングメーカーにのし上がった。
これに対しネタニヤフ氏は、「アラブの春」で域内情勢が流動化していることや、昨年11月にパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義勢力ハマスなどとの間で大規模な武力衝突が起きたことを利用し、安全保障問題を主要争点化。対イラン強硬派の自身を「強い指導者」だとアピールすることで支持をつなぎ留めた格好だ。
イスラエルからの報道によると、今後の連立交渉はネタニヤフ氏の与党統一会派とイェシュアティドに極右「ユダヤの家」を加えた3者が軸となる見通しで、ネタニヤフ氏は22日夜の声明でラピド氏に向け、「イスラエルのために重要な仕事をするチャンスだ」と強調した。実際に連立が成立すれば、世俗的な国民からの不満が強いユダヤ教超正統派への優遇策などの見直しが進む可能性もある。
ただ、イェシュアティドは中東和平を前進させるとの立場をとっているとはいえ、その優先順位は高くなく、次期政権の対パレスチナ政策はむしろ右傾化が進むとの見方もある。(カイロ 大内清)
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