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国際政治・世界事情

5668チバQ:2013/01/22(火) 23:44:22
http://mainichi.jp/select/news/20130121mog00m030031000c.html
語られない「和平」:イスラエル総選挙2013/下 いら立つアラブ系
2013年01月21日

 ◇少数政党、排除され支持失う
 「4年前の総選挙は誰に投票したかな……」。イスラエル中部の町バカアルガルビアで農業を営むアラブ系住民、アベドアリ・カーダンさん(66)は、ふと宙をあおいだ。政治家にも選挙にも、希望を抱かなくなって久しいという。

 数日前の大雨で、農園近くの小川が氾濫した。丹精込めて育てた豆畑は、全滅した。

 付近では1991年にも、大洪水が起きた。以来、国や町に河川の護岸工事などを繰り返し求めてきたが、実現していない。「(イスラエル政府による)学校や道路、橋などのインフラ整備は、ユダヤ人の多く住む地域に比べて非常に遅く、ほとんど進んでいない。アラブ系議員が働いていないからだ」。政治への関心は薄れていった。

 イスラエルの有権者の2割弱は、カーダンさんのようにイスラエル国籍を持つアラブ(パレスチナ)系住民だ。

 アラブ系の政党の一つに「ハダッシュ」がある。イスラエル共産党主体で、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)との和平を目指したオスロ合意(93年)では、双方とのつながりを持つ特異な立場を生かして仲介役も果たし、ラビン首相率いる与党労働党を閣外支援して存在感を示した。和平推進の仲介役を果たした功績が評価され、ラビン首相はアラブ系住民の生活・経済の改善に、積極的に取り組むようになった。

 だが、民間団体「アブラハム基金イニシアチブ」が昨年秋に発表したアラブ系有権者の政治意識調査によると、アラブ系議員に対する批判は強い。「社会・経済問題に労力を費やさない」「和平問題ばかり扱う」。有権者が「最優先の課題」にあげたのは、教育(24%)や貧困(同)、犯罪(16%)で、和平は12%にとどまった。

 アラブ系の政党や議員は、なぜ支持を失ったのか。「99年の総選挙が転換点だった」とイニシアチブのモハメッド・ダラウシェ共同代表は指摘する。96年に野党となった労働党は、アラブ系の支持も得て99年に返り咲いたが、アラブ系の政党を連立から外した。中道右派なども含めた、より横断的な連立を目指す労働党の戦略的判断だった。ダラウシェ共同代表は「ユダヤ人には、和平など重大決定にアラブ(系政党)を加える気がないのだと分かった」。

 その後も溝は深まった。2000年10月、パレスチナの第2次インティファーダ(民衆蜂起)支持デモで、アラブ系国民13人がイスラエル治安当局に殺された。アラブ系市民の投票率は99年の75%から3回の選挙で急落し、09年は53%。全体の平均65%を大きく下回った。

 労働党から3期連続当選し、科学・文化・スポーツ担当相などを歴任したアラブ系のガレブ・マジャドレ議員(59)が言う。「アラブ系議員は期待に応えていない」。自戒を込めた言葉だというが、和平に向けた取り組みの現状について問うと「私たちは少数者で、全てを背負えない。政権とパレスチナが取り組むべき課題だ」。にじむいらだち。和平を取り巻く現状を映し出していた。【エルサレム花岡洋二、写真も】


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