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国際政治・世界事情

5667チバQ:2013/01/22(火) 23:43:16
http://mainichi.jp/select/news/20130121mog00m030030000c.html
語られない「和平」:イスラエル総選挙2013/中 有権者、格差に不満
2013年01月21日


「生活重視」を約束する労働党の選挙ビラを配るアディ・ブルムさん(中央)=ヨルダン川西岸にある入植地ギバットゼエブで2013年1月11日、花岡洋二撮影
拡大写真 ◇「生活重視」支持広げる労働党
 イスラエルが占領するヨルダン川西岸。80年代にイスラエル政府が築いた入植地ギバットゼエブ中心部の商店街で、アディ・ブルムさん(25)は、労働党の選挙ビラを配っていた。住宅施策の改善や非正規労働者の権利向上など、「暮らし」重視の公約が並ぶ。

 取材で意見を聞いていると、右派リクード党の支持者というヨセフさん(80)が通りかかった。「労働党のラビン首相(当時)は(93年のオスロ合意で)アラブ人に土地を譲った裏切り者だ」。怒りにまかせて食ってかかる。だが、ブルムさんは反論しない。「高齢者の生活を支えてくれるのはどの党ですか」と、静かに問いかけた。

 68年に結成の労働党は、かつては和平推進を政策の柱に据えていた。だがパレスチナ解放機構(PLO)とのオスロ合意以後、ほとんど進展はみられず、選挙のたびに議席を減らしてきた。現在は党史上最低の8議席。しかし今回の選挙で、18議席前後を獲得し第2党に躍進する勢いを見せている。

 労働党がとらえたのは、イスラエル市民の間に高まる「不公平感」だ。政府は近年、公営企業の民営化に踏み切るなど、新自由主義的な経済路線へとかじを切った。だがその結果、貧富の格差は拡大。テルアビブなど都市部では、中・低所得者向けの住宅・賃貸価格が高騰した。「政府は安全保障にばかりカネを使う」。不満は高まり、11年夏には、「公平な社会の実現」などを求める市民が、数十万人という前代未聞の規模でデモ行進を繰り返した。

 労働党はこうした市民の怒りに「理解」を示し、安全保障ばかりに目を向ける右派を「市民不在」と攻撃。徹底的に生活や経済の改善を掲げることで、中・低所得層を中心に急速に支持基盤を広げている。

 昨年11月、ラジオ番組に出演したヤチモビッチ党首は、「労働党を左派と呼ぶのは間違いだ。党内にはタカ派もハト派もいる。常に議論を戦わせてきた中道政党だ」と強調した。「和平推進派」「中道左派」と呼ばれて久しい労働党だが、いまやそのイメージを払拭(ふっしょく)しようと躍起だ。

 テルアビブ大のアビアド・クラインベルグ教授が指摘する。「久しぶりに、(選挙で安全保障ではなく)社会経済問題を巡る議論が真剣に行われている」。「和平」より「生活」。その「現実路線」が、有権者をとらえている。【エルサレム花岡洋二、写真も】


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