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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

542千葉9区:2009/04/19(日) 00:05:35
>>537
http://mainichi.jp/select/world/news/20090418ddm007030124000c.html
11億の選択:09インド総選挙/中 子の未来、教育に託し
 2月中旬、IT(情報技術)産業の集積地として知られるインド南部バンガロール。中心街の電器店に並んだ薄型テレビが、インドを舞台にした映画「スラムドッグ$ミリオネア」の米アカデミー賞受賞のニュースを伝えていた。

 西部ムンバイのスラムで暮らす貧しい少年が億万長者を目指す物語。実際にスラムで育った子供が演じた。

 自動三輪タクシーの運転手シャフィルさん(34)は、受賞を喜ぶ子役たちの姿を約20年前の自分と重ねた。

 87年、12歳の夏。故郷バンガロールを友人2人と飛び出し、800キロ離れたムンバイ(当時はボンベイ)へ向かった。実家は貧しく、9人兄弟の5番目。学校に行かせてもらえず、インド最大の商都で成功するしかない、と思った。

 ムンバイではターミナル駅に住み着いた。食堂のゴミを牛と競って食べた。駅を根城にしていた子供らが映画のオーディションに誘われたのは、秋風を感じたころだった。

 スラムの厳しい現実を描いた映画「サラーム・ボンベイ」の主人公役に抜てきされ、89年、インド初の米アカデミー賞候補作となった。受賞こそ逃したが、国内外の別の賞を10以上も獲得。一躍マスコミの人気者となり、政府から少額ながら褒賞金も受け取った。

 しかし、読み書きのできないシャフィルさんに「その先の未来」はなかった。映画関係者からの連絡は途絶え、1カ月もしないうちに路上生活者となった。失意のまま18歳で帰郷し、知人の紹介で運転手の職を得た。

 「教育がなければ、せっかくのチャンスも生かせない。自分の愚かな轍(てつ)は我が子には踏ませたくない」。97年に結婚し、98年に長男が生まれた。翌年の総選挙で初めて投票し、「教育重視の政党」に1票を託した。

 日々の収入は、国連が貧困ラインと定める1日1・5ドル前後だが、その大半を子供3人の教育費に充てている。学校に行けなかった妻も、夫の方針に大賛成だ。

 政府が「スラムドッグ」の子役たちに教育を約束した、とテレビのアナウンサーが話した。99年から投票し続ける政党は、現政権の一員だ。「よかったなあ」。テレビ画面に向かって思わず叫んでいた。【バンガロールで栗田慎一】

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 ■豆知識

 ◇政党のマーク
 インドの各政党は、手のひら(インド国民会議派)、ハスの花(インド人民党)、麦(人民党)など身近なモノをシンボルマークにしている。人口の35%が読み書きできないため、親しみやすいマークで有権者に覚えてもらうのが狙い。例えば、ゾウがシンボルの大衆社会党の候補者はゾウに乗って遊説し、アピールする。

543千葉9区:2009/04/20(月) 00:22:07
>>537>>542
http://mainichi.jp/select/world/news/20090419ddm007030163000c.html
11億の選択:09インド総選挙/下 宗教色、脱却目指し
 インド西部ラジャスタン州アジメール。岩山の中腹に800年前建立されたイスラム聖廟(せいびょう)で昨年異変が起きた。1日5万人を数える巡礼者の6割がヒンズー教徒となりイスラム教徒を超えたのだ。

 聖廟に祭られた聖者の「互いの宗教を尊重せよ」との遺言に従い、アジアで唯一、異教徒にも全面開放されたイスラム施設とはいえヒンズー、イスラムの“逆転現象”は初めてだ。


 選挙が近づくにつれ有力政党幹部らの巡礼も相次ぐようになった。ヒンズー至上主義政党からも訪れ、メディアを驚かせた。

 昨年、主要都市で大規模テロが相次いだインド。市民は宗教抗争の激化におびえた。ヒンズー教徒の巡礼増加はこうした状況下で静かに進んでいった。

 聖廟のイラファン師(62)は「人々は政治が自己利益のために宗教抗争をあおっていると気づいた。対立は外国勢力に付け入るすきも与え、(昨年11月のムンバイ同時テロのような)破壊活動を招いたと考えた」と指摘、政治と宗教を切り離したいヒンズー教徒の意思が反映されているとみる。政党側も「多宗教」の聖廟に来ることで、世俗色を演出できると考えたようだ。

 ヒンズー教徒は人口の8割を占める多数派だが、カーストで細かく分断されている。一部政治勢力が「ヒンズーの連帯」を叫び始めた92年、北部の歴史的なモスク(イスラム礼拝所)がヒンズー教徒に破壊された。「ヒンズー対異教徒」の構図が全国に広がり、90年代の選挙は「宗教」が最大の争点となった。

 果たして今回の選挙は宗教色を排することができるのか。

 東部ビハール州から聖廟にやってきたヒンズー教徒のパルサダさん(39)は宗教色の強い政党の候補者に投票するという。「政教分離は頭で理解しているが、地域のしがらみは無視できない」からだ。

 ヒンズー、イスラムの逆転現象を追った地元テレビのシャキル記者(38)も「投票行動に大きく影響するかは分からない」としながらも、「政治が人心の変化を読み誤らなければ、国は確実にいい方向へ向かう」と期待感を込めた。【アジメールで栗田慎一】

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 ■豆知識

 ◇在外選挙
 世界各地で働くインド人とその家族は500万人超と言われる。しかし、日本のような在外選挙制度はなく、原則、外交官ら政府関係者以外に投票権はない。在外投票には多大な費用と手間がかかるため放置されてきたが、経済発展に伴い海外勤務者が増える中、「民主主義の費用対効果」について国内で議論が始まっている。


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