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国際政治・世界事情

5408チバQ:2012/12/01(土) 13:47:56
http://mainichi.jp/select/news/20121129ddm007030151000c.html
コロンビア:和平への道/下 解決見えぬ農地問題 ゲリラと政府「同床異夢」
毎日新聞 2012年11月29日 東京朝刊

 左派ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)と政府の和平交渉での最大の課題、そして将来も火種として残りそうなのが、農地問題だ。85年以降、紛争中に放棄されたり略奪されたりした農地は約600万ヘクタールに達し、約450万人が難民となり都市に流れ込んだ。

 南部プトゥマヨ県のインガ族自治区。02年、政府軍が来て石油会社の開発計画に反対する先住民指導者を暗殺し始めた。エデルミロ・インバチさん(43)は「軍に殺されるか、革命軍に入って戦うか、農地を捨て逃げるか。選択肢は三つしかなかった」と振り返る。

 指導者だった兄のエディルベルトさんは09年、革命軍に捕まった。石油会社はゲリラが要求した「通行税」の半額しか払わず、「残りは先住民に横取りされた」とうそを吹き込んでいた。疑惑を晴らした兄を解放する際、ゲリラは忠告した。「石油会社はお前を殺せば3億ペソ(約1350万円)払うと言ってたぞ。気をつけろ」。2カ月後、兄は極右民兵に殺された。

 石油会社社員と役人は軍に護衛されて去年も自治区に「視察」にきた。極右民兵の殺人も続く。首都ボゴタに逃げたインバチさんは「和平交渉? 何も変わらないだろう」と悲観的だ。

 政府は11年、土地返還法を成立させ、奪われた土地を農民に戻そうとしている。約2万6000人が計200万ヘクタールの返還を申請し、75人の専従判事が3600件を審議中だ。だが、5、6割は土地登記書がなく、本来の所有者判定は容易ではない。政府軍と極右民兵が農地を奪い、第三者に転売した例もある。革命軍が問題視する、人口の1%強が52%の農地を所有する大土地所有の実態は変わりそうにない。

 左派政治家だった父親を暗殺されたホセ・アンテケラ氏(29)は、和平交渉は「同床異夢」と指摘する。「革命軍は農地を取り戻して自給自足型の農村開発をしたい。政府は鉱山や石油パイプラインへの外国投資を拡大したい。両者は和平を求める点で一致しているが、動機は全く違う」。目指す開発の方向性が違うため、合意が破綻する可能性はある。

 さらに、革命軍指導部が和平に合意しても、配下部隊が従わない可能性もある。革命軍は部隊維持費に月30億ペソ(約1億3500万円)を使う裕福なゲリラだ。主要資金源のコカイン栽培の中心地である東南部の部隊は金も力もあり、妥協の必要性を感じていない。

 東部戦線で27年間戦った投降ゲリラ兵、ルイス・オルティスさん(46)は「多くは武器を捨てない。交渉は革命軍の存在を世に知らしめるための戦略だ」と断言した。【ボゴタで國枝すみれ】


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